- ネズミは一匹でも放置してはいけない理由
- 一匹のネズミから広がる人間への被害
- ネズミの生態と特徴からわかる対策方法
家の中でネズミを発見したり天井裏などに潜んでいたら、たとえ一匹でも放置してはいけません。
駆除しなければ『ねずみ算』と言われるように、どんどん繁殖して暮らしに様々な害をもたらします。
この記事では、ネズミの生態や特徴から一匹でも放置してはいけない理由と、駆除や撃退方法を解説していきます。
目次
ネズミが一匹でもいたら放置してはいけない理由
ネズミは、たかが一匹と安易に考えて放置すると、暮らしに様々な悪影響を与えます。
「見かける時はいつも一匹しかいない。」と言っても同じネズミとは限りませんし、すでに繁殖している可能性もあります。
ここではまず、ネズミ一匹を放置した結果と人間が受ける被害について解説します。
ネズミ1匹でも放置すると100匹以上の増殖もあり得る
ネズミは品種や住む場所にもよりますが、寿命は約1〜3年です。
オスとメスのつがいで行動することが多く、メスのネズミは年5回くらい妊娠出産します。
1回に6〜9匹の子ネズミを産むので、一匹のメスのネズミから1年で30匹以上増える計算になります。
さらに生まれた子ネズミは、3ヶ月もすると妊娠出産を始めるので、驚異的なスピードでネズミは増殖するのです。
都市部の家に巣を作れば天敵にも襲われにくいので、一匹のネズミが百匹に増えるのには1年もかかりません。
増殖したネズミは騒音と悪臭を放ち家を汚損する
ネズミは夜行性のため、家に巣を作ると夜中にガサガサ、ゴソゴソと騒音を放ちます。
移動しながら排せつする習性があるので、ネズミの通路は悪臭を放ち糞尿で汚れ腐食します。
巣をつくるために断熱材や家の柱をかじるので、家屋の耐久性や資産価値まで下げてしまうのです。
当然ですがネズミの数が多いと、このような被害は急速に拡大していきます。
ネズミによる人間への被害は甚大である
ネズミは電源コードや家電をかじるので、電気ショートを起こして最悪火災に発展する恐れがあります。
また、ネズミの皮膚にはダニやノミなどが付着しており、アレルギーなどを引き起こすこともあります。
他にもネズミを媒介してサルモネラ菌・ハンタウイルス・E型肝炎などに罹患する場合もあるので油断できません。
特に妊婦さんや、抵抗力の弱い乳幼児と高齢者は注意が必要です。
参考:ネズミがいたら病気に注意!【知っ得】
知っておくべきネズミの生態と特徴
ネズミは一匹でも放置すると一気に増える特徴がありますが、その他に代表的な生態を3つ挙げます。
ネズミの行動を知ることで、駆除や撃退方法が見えてきますので、ぜひ参考にしてください。
ネズミは寒さに弱い
ネズミは気温が10度以下になると、寒さで行動できなくなります。
このため都市部のネズミは、人家に侵入し巣を作るのです。
ネズミの巣は、主に下記のような場所に作られます。
- 屋根裏・天井裏
- 押入れの中・天袋
- 壁の中や隙間
- 床下・軒下
- 水まわりの死角
- 家具、家電の下部や裏側
- 家具と家具の隙間
室内であれば食べ物が豊富なキッチン周辺や、死角などの見えにくい場所には注意が必要です。
狭い隙間でも侵入してくる
ネズミは狭い隙間でも侵入してきます。
子ネズミなら1.5cm、親ネズミでも3cmの隙間があれば入り込んできます。
主な侵入経路は下記の通りです。
- 壁のひび割れやサイディングの隙間
- 家の玄関・通用口
- 床下の通気口
- 屋根の庇(ひさし)・出窓の隙間
- 雨戸やシャッターの隙間
- エアコンホース導入部分
- ガス管・水道管の隙間
- 換気扇や通気口
- ブレーカーの隙間
このような箇所はネズミの侵入経路となるため、発見したら穴を埋めたり金網を張るなどの対策をしましょう。
人の住居はネズミにとって天国
ネズミは、人間の食べるものは何でも食い荒らします。
人間の食べ物以外にも、ペットフードや石鹸なども食べるので厄介です。
食品を放置するとネズミが棲みつくので、保管の方法や場所には注意しないといけません。
冬に暖かく食べ物があり、天敵の居ない人間の住居は、まさにネズミにとって天国のような場所なのです。
参考:ネズミが出るのはどんな家?【知っ得】
ネズミの生態や特徴が理解できたら、次は駆除・撃退する方法を解説します。
一匹でも放置はNG!ネズミを駆除撃退する3つの方法
たとえ一匹のネズミでも、徹底駆除しないと増殖してからでは手遅れになります。
ネズミは賢い動物なので、人間が駆除せず放置すると、どんどん勢力を拡大していきます。
まずは、「ネズミを放置せず一匹残らず全滅させる!」という強い意思を持ちましょう。
その上で駆除する方法を3つ紹介します。
- 忌避剤や超音波などで追い払う
- 粘着シートや捕獲器で捕まえる
- 毒餌を使用して殺鼠する
忌避剤や超音波などで追い払う
ネズミを見かけたら、とにかくストレスを与えましょう。
ホームセンターやドラッグストアでネズミ用の忌避剤を購入して、ネズミの居そうな場所や通路に設置します。
他にも超音波の撃退グッズや、夜行性のネズミ用のREDライトなども有効です。
壁の中や天井裏などで気配を感じたら、叩くなどして煽るだけでも効果があります。
様々な手段を使い、ネズミにとって居心地の悪い環境にするのがポイントです。
粘着シートや捕獲器で捕まえる
ネズミを生捕りにする方法としては、粘着シートや捕獲器があります。
粘着シートは、部屋の隅などの通り道や、集まりやすいキッチン周辺に複数枚を並べて設置します。
家を留守にしている間や、夜間のネズミが活動しやすい時間に設置するのが効果的です。
粘着シートを夜間や暗い場所に設置する時には、同居人に対して注意を促しておきましょう。
捕獲器も複数設置しないと、ネズミはなかなか捕獲できません。
餌の食べ方を見て、捕獲器の設置場所を変えてみましょう。
こうして捕まえたネズミは溺死させて、可燃ゴミとして処理する必要があります。
その際はマスクやゴム手袋などを着用して、完全防備で感染対策をしましょう。
毒餌を使用して殺鼠する
毒餌を使用する場合には、ネズミの餌となるものを全て撤去し、毒餌以外に食べ物が無い状態にしないと効果を得られません。
毒餌はネズミの痕跡がある場所に置いてみて、食べた形跡が無ければ置き場所を変えていきましょう。
雨水があたるような場所は毒餌が溶けたり、ネズミが食べても殺鼠の効果がなくなってる場合もあります。
毒餌が効くとネズミは徐々に目が見えなくなり、光を求めて屋外に出ていきますが、壁の中や狭い隙間・下水溝など見つけにくい場所で絶命することもあります。
そうなると死骸を見つけて処分するのが困難になり、発見できなければ悪臭や病原菌発生の恐れもあるので注意が必要です。
また、ペットや乳幼児がいる場合には、誤食の可能性があるので使用しない方が無難です。
くれぐれも取り扱いの用法容量を守って、事故の無いよう安全に配慮しましょう。
参考:殺鼠剤(ネズミ駆除用の薬剤)を使う前に確認しておきたいこと3選【知っ得】
以上の方法でネズミがいなくなったら、侵入経路を徹底して封鎖しましょう。
隙間や穴を埋めるのには、金属製のネットや硬化パテなど、ネズミの歯に耐えられる素材を使う必要があります。
しかし、ここまでやってもネズミを駆除しきれない場合は、プロに相談するしかありません。
次の章ではネズミ駆除をプロに依頼する際のポイントを解説します。
ネズミ一匹でも不安なときは業者に相談
「ネズミが一匹だけだと思って放置したら、いつの間にか増えていた。」
「いろいろ対策しても一向にネズミが減らない。」
「ネズミを捕まえても自分では殺処分しきれない・・・。」
ネズミ駆除に限界を感じたら、プロの業者へ依頼しましょう。
ここからは、ネズミ駆除の業者選びのポイントを解説します。
ペストコントロール加盟店を選びましょう
ネズミ駆除を依頼するなら、日本ペストコントロール協会加盟店に頼むと良いでしょう。
「駆除をプロの業者に依頼したけど、全く効果がなかった。」というネットの書き込みを目にすることがあります。
日本ペストコントロール協会に加盟している会社は、害虫害獣駆除のスペシャリスト集団といえます。
自他共に認めるプロフェッショナルな会社ばかりなので、安心して駆除を依頼できます。
実績やレビューを必ずチェックしましょう
実績やレビューをチェックすることも、業者選びにおいては重要です。
業者の社歴やこれまでの実績などを見て、その会社の得意分野や特化した点を依頼の判断材料にすると良いでしょう。
実績と経験が豊富な会社であれば、ネズミ駆除も安心して任せられます。
依頼したお客様の評価やレビューなどは、依頼者の本音や駆除の実態が書いてあるのでチェックしましょう。
自身と同じような被害状況であれば、作業の手順や業者の対応がどうだったかも参考になります。
相談無料かどうか?アフターサービスについても確認しましょう
ネズミ駆除を業者に依頼する際には、無料の範囲を確認しておきましょう。
現地確認・見積もりだけでも出張費を請求される場合があります。
費用が明朗会計な会社を選べば、代金支払い時のトラブルも回避できます。
ネズミが大繁殖している可能性もあるので、保証やアフターサービスについても担当者と交渉しておくべきです。
費用を無駄にしないためにも、実績と信頼のおける相談しやすい業者と駆除の契約をしましょう。
ネズミが一匹でもいたら放置せず徹底駆除すべきです
ネズミはキャラクターになったりペットとしても飼われるので、一匹だけウロウロしていたらどこか可愛く見えたりします。
しかし、それを放置するとどんどん繁殖し様々な被害を受け、場合によっては取り返しのつかないことに発展します。
ネズミを一匹でも見かけたら放置せず、侵入経路を塞いで餌となる食べ物を置かないようにしましょう。
合わせて忌避剤や撃退グッズなどのアイテムを使い、ネズミへの攻撃姿勢を見せることです。
駆除しきれず業者に依頼する際にも、被害の状況をまとめた上で相談すればやり取りもスムーズかつスピーディに進みます。
早めに実績と信頼のある業者に電話をして、費用や保証とアフターサービスなどを相談してみましょう。