「スーパーラットって普通のネズミとどう違うの?」 こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。このページではネズミの駆除でよく話題になるスーパーラットについて特徴や駆除方法をまとめました。
目次
スーパーラットとは?
昔から殺鼠剤として一般的に使われている成分のひとつにワルファリンがあります。ワルファリンは体内に蓄積することで効果が発揮されるため毒餌なら1週間くらい連続で食べさせる必要があるのですが、1990年代からある程度継続して摂取しても死に至らないネズミが確認されるようになりました。このようなワルファリンに対して耐性(抵抗性)を持っているネズミの総称がスーパーラットです。
スーパーラットが誕生した要因として考えられるのはネズミの旺盛な繁殖力です。たとえばクマネズミの場合だと、寿命は1~2年と短いものの1年で5~6回出産を繰り返し、1回で約5匹の子を生みます。子供は生後90日ほどで繁殖可能になり、世代を重ねるスピードがとても速いのが特徴です。
短いサイクルでの繁殖と世代交代は殺鼠剤に対して抵抗力を持つ個体同士のカップリングの可能性を高め、結果的に従来の殺鼠剤が効きづらいスーパーラットが生まれたと考えられています。スーパーラットはクマネズミが多いですが、ドブネズミやハツカネズミにも同様の特性を持った個体がいます。
スーパーラットの的確な駆除方法は?
現在スーパーラットの駆除に使われる主な殺鼠剤は、前述のワルファリンと同じクマリン系ならジフェチアロール、その他ならリン化亜鉛です。効果的なことを売りにしてこれらを含んだ殺鼠剤が市販されていますが、簡単なネズミ駆除グッズとして気軽に使うのはおすすめできません。
その理由はそれぞれの薬剤の毒性にあります。ジフェチアロールはワルファリンの約300倍の効果があると言われていますし、リン化亜鉛も非常に毒性が高く、成人が約300gを経口摂取しただけで死んでしまうほどです。もし小さなお子様や薬剤に過敏な方、ペットなどが誤って口に入れてしまうと重症化してしまう危険があります。
スーパーラットの駆除をプロに依頼した場合でも、ジフェチアロールやリン化亜鉛などを含んだ殺鼠剤を使う以外に専用の器具を用いることはありません。「それなら自分で」と思ってしまいがちですが、そこに危険があるのは先程お話したとおりです。毒餌やトラップを上手に仕掛けて効果的な駆除ができる点や、一緒に侵入防止対策をしてもらえることなどを考慮すると、的確なスーパーラットの駆除にはやはりプロの知識と技術が必須と言えます。
まとめ
今回は、スーパーラットの特徴と駆除方法についてまとめました。殺鼠剤の危険をご理解いただけたら、スーパーラットの駆除はぜひプロにお任せください。
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