害獣駆除業者は星の数ほどありますが、業者の質はピンキリです。近年、残念ながら害獣駆除に絡む悪質業者とのトラブルは後を絶ちません。
そしてある程度知識がないと、ホームページを見ても悪徳業者かどうかを判断するのは難しいものです。
そこで、本記事では「失敗しない害獣駆除業者の選び方とチェックリスト」を、この道50年以上のプロが解説します。
本記事を読めば、悪徳業者に騙されて高額の請求をされたり、害獣が駆除できずに被害が拡がったりすることを避けられます。
悪徳業者かどうかを判断する簡単なチェックリストもありますので、業者の選び方に迷った人は参考にしてください。
目次
害獣駆除をプロの業者に頼むメリット
害獣被害があったときに迷うのが、業者に依頼をするか、自分で対処するかですよね?
業者への依頼を躊躇してしまう理由の1つとして、それなりの費用が発生することです。
でも考えてみてください。
害獣駆除は素人がやっても上手くいかないことが多いからプロがいるのです。
プロの業者に頼むとそれなりの費用がかかりますが、メリットも多くあります。
- 的確な判断で素早く対応して被害を最小限にできる
- 死骸の処理や消毒などの対応をしてくれる
- 再発を防止できる
上記の3点は、害獣駆除をプロに依頼する大きなメリットです。
最近はホームセンターなどで、害獣対策のグッズも売っているので自分で対処できるケースもありますが、失敗すると被害が拡がるので、悩んだら上記のメリットから判断しましょう。
「死骸の処理はムリ」とか「ゴキブリなどの虫が苦手!」という人は、いち早くプロの業者に依頼してください。
失敗しない害獣駆除業者の選び方 | 5つのポイント
プロに頼むと決めたはいいけど、次に悩むのが「どこに依頼するか?」ですよね。
そこで、害獣駆除業者を選ぶときに押さえておきたい基本的なポイントを5つ解説します。
ポイントを知っておくだけで、業者選びで失敗する確率が断然減りますよ!
1. 実績が豊富にある
害獣駆除は経験がモノをいうプロの世界です。
相手は動物なので絶対的な方法はなく、害獣の種類、周辺の環境やそのほか諸々の状況に応じて柔軟に対処する必要があるからです。
例えば被害があるのが新築の家か、古民家かでも、その対処は全く変わってきますし、害獣がねずみかイタチかによっても、駆除の方法が変わります。
決まった型がないからこそ、引き出しの多さや経験がモノをいうので、実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
2. 保証がしっかりとしている
業者選びで次に大事にしたいのが、保証内容です。
害獣を追い出したけど、また戻ってきてしまうなんてことは例を上げたらきりがありません。
その時、「保証がない」、あるいは「保証内容が薄い」と、新たに費用がかかります。
保証には大きく分けて「部分保証」と「侵入保証」の2種類があります。
- 部分保証:業者が害獣の侵入を防ぐために塞いだ穴が破損して、再度害獣が侵入してきた場合の「破損個所への保証」
- 侵入保証:業者による害獣の駆除後、再び家屋へ害獣が侵入した「全ての場合に対する対応保証」
部分保証だと、塞いだ部分以外のところから害獣が戻ってきた場合は保証の対象外となりますので、侵入保証の方が断然良いいでしょう。
保証をしっかりとつけるのは業者の自信の証でもあります。
対策ができていないと無料で何度も対策をするはめになり、業者としては赤字になるからです。
業者を選ぶ際は「侵入保証」がついていて、なるべく保証期間が長いところが安心ですね。
3. 対応している害獣の種類が多い
「屋根裏にいるのが、ねずみだと思っていたら、実はイタチやハクビシンだった」なんてことはよくあります。
なので、害獣駆除をお願いするときは、いろいろな害虫や害獣に対応している、もしくは実績のある業者を選びましょう。
業者に来てもらったけど、「対応できない害獣だった」では、お金はかからないかもしれませんが、また違う業者にお願いする手間や、時間もロスしてしまいますよね。
また害獣駆除のノウハウは動物によって違いますが、今まで対応してきた害獣が多ければ多いほど応用が効くものです。
相談する前にホームページなどで、対応できる害獣の種類や過去の実績も意識してみておきましょう。
4. 作業内容・費用が明確
害獣駆除は、駆除する範囲や作業内容によって大幅に費用が変わるため、費用だけで業者を選ぶのは難しいです。
安いと思っていたけど、安いのは基本料金だけで、フタを開けてみたら追加作業が大幅に増えて料金が跳ね上がったなんてことも良くあります。
基本的な作業だけでも以下のようにいくつもあり、作業によって費用が変わります。
- 害獣の追い出し
- 捕獲用のカゴの設置
- 侵入口の封鎖
- 駆除後の殺菌・消毒や清掃
従って、料金のトータルで業者を選ぶというよりは、作業内容と費用が明確かどうかを重視して、業者を選びましょう。
優良な業者であれば、作業内容と費用を明確にしているし、調査をしないと費用がわからない場合でも、そのことをしっかりと事前に伝えてくれるはずです。
作業内容・費用を明確にしている業者の中から2~3の業者を選んで、実際に見積もりを取って比較するのがおすすめです。
その上で、納得したところにお願いするのがいいでしょう。
5. ホームページを持って自社で集客している
自社でホームページを持っている業者だと、上記「失敗しない害獣駆除業者の選び方1~4」の情報を得るのが比較的簡単です。
もちろんホームページを持っていない業者でも優良な業者はいますが(逆もしかり)、それを判断する情報が得づらいです。
目安のひとつとして、自社で集客している業者は比較的安心だと言えるでしょう。
近年、害獣の被害が増えているため、優良な害獣駆除業者は非常に忙しいです。
仲介業者からしか仕事が得られない業者は、暇な業者の可能性があります。
【当てはまると危険!】悪徳業者を見分けるチェックリスト7項目
残念ながら、上記「失敗しない害獣駆除業者の選び方 | 5つのポイント」で解説した内容に当てはまっているように見えるのに悪質な業者もいます。
ホームページ上はなんとでも書けますし、悪徳業者もあの手この手で対策を打っているからです。
そこで、本記事では悪徳業者を見分けるチェックリストを作成しました。
- 接客態度が悪い
- 作業内容や費用があいまい
- 調査時間が短い
- 被害状況の説明が適当で証拠を見せない
- ホームページの記載内容と違う
- 保証をつけないように誘導する
- 契約を急かす
チェック項目に当てはまる場合は注意してください。
1. 接客態度が悪い
接客態度が悪い業者は悪徳業者の可能性が高いので依頼するのを避けましょう。
害獣駆除業者は言うまでもなくサービス業です。
優良な業者の場合、担当のスタッフはもちろん、電話で対応する受付窓口のスタッフまで、応対一つとっても丁寧です。
「電話をしたけど態度が悪かった」、そんなときは、他の業者を選ぶ方がいいでしょう。
2. 作業内容や費用があいまい
害獣駆除の作業内容や費用があいまいな業者は、悪徳業者の可能性があるので注意しましょう。
悪徳業者はなるべく作業内容や費用を明確にせず、自宅に訪問してから依頼主が素人なのをいいことに、必要ない作業をどんどん追加して法外な費用を請求してきます。
もちろん、実際に見ないと作業が必要かわからないことはありますが、その場合でもちゃんとした業者であれば、作業や費用が発生する可能性があることを事前に伝えてくれます。
作業内容や費用に不明確な部分があり、疑問がある状態で業者を依頼するのは避けましょう。
3. 調査時間が短い
害獣駆除の調査時間が短い業者は避けましょう。
「家に侵入しているのがどんな害獣か」、「害獣が家のどこにいて、どういった経路で侵入をしているか」など、害獣を駆除するための調査は時間がかかります。
家の広さや作りによっても変わるので一概には言えませんが、しっかりと調査をすると最低でも1~2時間程度はかかるでしょう。
なので、調査時間が異常に短い場合は、悪徳業者の可能性が高くなりますので注意してください。
実際に悪徳業者に騙された人の体験などを口コミで見ると、多くのケースで調査時間の短いことがわかっています。
4. 被害状況の説明が適当で証拠を見せない
被害状況の説明があいまい、現場の証拠写真などを見せない、そんな業者は悪徳業者の可能性が高いです。
調査が適当な業者だと被害状況の説明をしっかりとできないし、現場の写真も手間がかかるので撮りません。
手の込んだ業者になると、他の被害現場の写真を見せる可能性もありますので、証拠写真は注意してみるようにしましょう。
被害の状況写真を見ながら、細かく丁寧な説明をしてくれる業者であれば悪徳の可能性は低いと判断してよいでしょう。
5. ホームページの記載内容と違う
ホームページに書いてあることと、実際のサービスや値段が違ったら注意してください。
ホームページは会社の顔。そこに書いてあることが正確でない業者は信用できませんよね?
更新のタイミングなどで違うことはありますが、大幅に内容が違う場合は悪徳業者を疑った方がいいでしょう。
ホームページでは集客のためだけの文言を並べ、訪問時に高額請求するような悪質な業者もいます。矛盾がないかを判断するためにも、ホームページの内容は業者が来る前に確認しておきましょう。
6. 保証をつけないように誘導する
保証をつけないように誘導するのは悪徳業者と思って良いでしょう。
保証の手厚さは自信の表れです。
無料の侵入保証をつけて何度も害獣に侵入されていては、業者は赤字になってしまいます。
なので悪徳業者の場合は、新たな被害がでたときに対応しなくて良いように保証をつけないように誘導します。
それどころか、あえて不十分な対応をして再発時の費用をとろうとする業者もいるくらいです。
保証をしっかりとつける業者を選ぶと悪質な業者を避けられる可能性が高くなります。
7. 契約を急かす
良心的な業者は、契約前にじっくりと検討してもらいたいので、契約を急かしたりしません。
業者側も相見積もりをとるのは害獣駆除では当たり前と認識しているので、自信のあるところだと、あえて他と比べることをおすすめしている業者もあるくらい。
一方、悪徳業者は他と比べられてしまうと困るので、やたらと不安感を煽ったり、あるいは「いま契約してくれたら安くします!」などと、契約を急かしてきたりします。
どんなに契約を急かしてきても、その場では契約せずに、じっくりと他の業者とも見比べることで騙されるリスクは大幅に減らせます。
害獣駆除業者選びの際の相見積もりのコツ
最後に害獣駆除業者を選ぶ際の相見積もりのコツを解説します。
相見積もりのコツは以下のとおりです。
- 最低でも3~4社から相見積もりをとる
- 保証内容をじっくりと見比べる
- 見積もりの細かさをチェックする
- 不安や疑問に対してちゃんと説明してくれるか確認する
害獣駆除業者選びの際の相見積もりのコツは、当たり前ですが、3~4社に相見積もりをすることです。
相見積もりをすると、各社の費用相場とサービスや保証の違いなどが見えてきます。
また、見積もりの細かさやどういった作業をやるのか、対応者の態度などをチェックすることが可能です。
特に注意しておきたいのが、費用よりも保証内容と不明点に対する業者の対応です。
どんなに安くても保証がしっかりとしていないと、結局、高くついてしまうことが多いでしょう。
また、こちらの不安や疑問に対して、寄り添って丁寧に対応してくれる業者かどうかも確認してください。
失敗しない害獣駆除業者の選び方とチェックリスト【プロが解説】まとめ
害獣駆除業者はピンキリです。
でも注意点を全部覚えるのは大変ですよね?
そこで業者に依頼をするときは、本記事を片手に連絡をしてみてください。
きっと、悪徳業者に捕まって損をしたということを避けることができるでしょう!