トコジラミ(南京虫)を自力で駆除するのは、不可能ではありませんが、素人の方には非常にハードルが高いです。
従ってトコジラミの駆除は、基本的にプロの業者に依頼することをおすすめします。
ただ「それでは納得できない」という方のために、トコジラミの駆除を成功させる方法を解説します。
「費用をなるべくかけず自分で駆除したい!」という方は、本記事のようにプロが紹介するトコジラミの駆除方法を読むのが成功への道です。
なお、駆除方法を見るとプロに依頼した方がいい理由もわかるはずです。
記事を読んで、「自分でも駆除できそう」と思われる方は、ぜひチャレンジしてみましょう!
本記事を読むと、自分でトコジラミ駆除を成功できるか判断できるはずです。
目次
トコジラミ駆除を成功させる3つのポイント
トコジラミ駆除を成功させるポイントは3つです。
- トコジラミが潜む場所を特定する
- トコジラミを駆除するための道具や薬剤を使う
- トコジラミの卵もしっかりと処分する
プロの駆除業者も、3つのポイントをしっかりと抑えるからトコジラミを駆除できます。
以下に詳しく解説します。
トコジラミが潜む場所を特定する
まずはトコジラミが潜む場所を特定する必要があります。
ポイントはカメラのフォーカスのように小さいところから大きいところ、大きいところから小さいところと、探す焦点を変えることです。
具体的には、最初は布団の周りを重点的に探して、次にその部屋全体、さらに隣の部屋。
そして、隣の部屋や家全体を探し終えたら、最初の部屋、そして布団の周りをもう1回くまなく探します。
ここで1匹でも見落とすと、せっかく駆除しても、トコジラミが再び湧いてしまうので注意してください。
トコジラミの見つけ方がイメージできない方は、以下の記事も参考になります。
トコジラミを駆除するための道具や薬剤を使う
トコジラミには専用の殺虫剤を使いましょう。
特に最近の個体の中には、スーパートコジラミというピレスロイド系の殺虫剤に耐性を持った個体が増えてきていて、一般的な殺虫剤では駆除することが困難です。
トコジラミを駆除するには、殺虫剤の他に物理的に捕獲する方法と熱によって駆除する方法があります。
トコジラミは熱に弱く、60℃以上の熱に一定時間当たると死滅します。
そこでスチームクリーナーを使ったり、持ち運びできるものについては、コインランドリーで乾燥したりすることで、トコジラミを駆除できます。
ちなみにスチームクリーナーはコンパクトなものであれば数千円から売っていますが、連続使用時間10分前後などと短いので、おすすめしません。
トコジラミ駆除に使用するのであれば、2万円以上しますが掃除機タイプで、最低でも30分は使えるタイプを選びましょう。
トコジラミの卵もしっかりと処分する
どんなにしっかりと殺虫剤を使ったり、熱処理をしても、卵が残っているとトコジラミを完全に駆除したことにはなりません。
トコジラミの卵は約1mm程度の白色で肉眼で見つけるのは大変ですが、探すのを怠ると1週間程度で、ふ化して被害が再発します。
トコジラミは1日に5~6個程度の卵を産むので、成虫を発見したら必ず卵もあると思い、しっかりと処分しましょう。
トコジラミの卵には殺虫剤は効きませんが、熱に弱いのは成虫と一緒なので、スチームクリーナーで、部屋をまんべんなく熱処理をすれば駆除することは可能です。
トコジラミ駆除を成功させる手順
トコジラミの駆除を成功させるポイントがわかったところで、次に具体的な手順についても説明していきます。
トコジラミ駆除に必要な道具など
まずはトコジラミを駆除するのに必要な道具などを揃えます。
- トコジラミ用殺虫剤
- ガムテープ
- スチームクリーナー
- ゴミ袋
- 手袋
- ティッシュと雑巾
- お湯を入れたバケツ
布団などをクリーニングに出す場合は、大きめの布団用ビニール袋などもあると良いでしょう。
トコジラミが違う部屋や車の中に落ちたりしたら嫌ですからね。
いらないものは処分する
トコジラミを駆除するとき最初にしておきたいのが、いらないものの処分。
トコジラミがわいた枕や古い服などで、「気持ちが悪い」とか、「もういいや」というものは駆除の邪魔になるので、ビニール袋に入れて口をしっかりと閉じてから捨てましょう。
まだ使いたい布団などは、コインランドリーで乾燥機にかけるとたまごなども完全に駆除できます。
乾燥機にかける前に洗いたいところですが、トコジラミを駆除するには、中まで熱をしっかりと通す必要があるので、できれば洗濯するのは後にしましょう。
どうしても洗濯してから乾燥をしたいときは、通常より乾燥時間を長めに設定して、布団の中までしっかりと熱が通るようにしてください。
スチームクリーナーで熱処理する
ベッドのマットレスや絨毯など、コインランドリーで熱処理ができないものについては、スチームクリーナーで念入りに蒸気をかけましょう。
処理が終わったら、外に干してください。
トコジラミの駆除は天気のいい日にやる必要がありますね。
トコジラミ用の薬剤を散布する
枕や布団などの寝具、絨毯などの熱処理が完了したら、次に薬剤を散布しましょう。
トコジラミ用の殺虫剤を使って、トコジラミが潜んでいそうな畳の隙間、家具の裏などはもちろん、窓枠やサッシの部分などにもしっかりとスプレーしてください。
「エヤローチA」ならプロ仕様の殺虫剤なので効果は抜群!
プロのアドバイスもついているので、自分で対処したい人におすすめです。
2週間後に再度同じ方法で駆除する
上記でも解説しましたが、熱には弱いトコジラミの卵でも、殺虫剤はあまり効きません。
またトコジラミの卵は非常に小さく、見つけるのが難しいため駆除したと思っても、どうしても部屋に残る可能性があります。
そこで駆除作業を実施したあと、1週間程度(トコジラミの卵がふ化する期間)したら、改めて駆除作業をしましょう。
クリーニングしたものなどは別のところにおいていけば、スチーマーと殺虫剤の散布だけなので、最初の駆除作業と比べると楽なはずです。
自分でやるとトコジラミ駆除が成功しない3つの理由
自分でやると中々トコジラミの駆除は成功しません。
多くの人がチャレンジしては、結局業者に頼むことになります。
だったら最初から業者に頼んだ方が手間も費用もかかりません。
しかし、業者に依頼せずに自分で駆除するには、トコジラミ駆除が成功しない理由も知っておくことが大切です。
本記事では、そんな失敗を避けて欲しいと願っていますので、トコジラミ駆除が成功しない3つの理由を解説します。
- 手間を惜しんでしまう
- 必要な道具や薬剤がない
- 部屋全体を駆除しようとしない
成功しない理由をしっかりと潰していけば成功に近づくでしょう。
手間を惜しんでしまう
トコジラミの駆除に失敗する原因の1つは、面倒くさがって手間を惜しむことです。
- 寝具をコインランドリーで乾燥しない
- スチーマーを十分にかけない
- 畳や家具などの隙間に殺虫剤を散布しない
- 絨毯やマットレスを日干ししない
- 1週間後に駆除作業をしない
上記のように手間を惜しんで駆除作業に手を抜くと、トコジラミの駆除は成功しません。
必要な道具や薬剤がない
自分でトコジラミを駆除する場合は、スチームクリーナーなど高温で駆除する機械と専用の殺虫剤が必須です。
2つの駆除方法を併用することで、駆除に成功する確率があがります。
どちらかを持っていない場合は、トコジラミを取り残してしまう可能性が高くなるので、両方揃えましょう。
どちらかがない場合は購入するか、思い切って業者に依頼した方が賢明です。
部屋全体を駆除しようとしない
トコジラミを駆除する場合は、部屋全体から駆除しないと成功しません。
トコジラミは目視できるサイズとはいえ、畳の隙間の奥、ベッドマットの裏や絨毯の中などに潜んでいて、全てのトコジラミを1つ1つ見つけるのが困難だからです。
そのためプロの業者は、部屋全体からトコジラミを徹底的に駆除します。
自分で駆除する場合も同じ心構えで、部屋全体からトコジラミを追い出すつもりでチームクリーナーや殺虫剤を使う必要があります。
布団やベッドの周辺だけだと駆除は不十分で成功しないでしょう。
トコジラミを確実に駆除したいならやっぱりプロに任せるのが成功への近道
トコジラミは駆除が難しい害虫の最右翼です。
部屋の清潔度とかは関係なく、予防措置も外から持ち込まないようにするくらいしかありません。
そして、1度外から持ち込んでしまうと被害が広がってしまいます。
駆除するための道具や薬剤が揃っていて、かつ本記事で解説した内容に沿ってトコジラミを駆除すれば成功する確率は上がるでしょう。
ただし、トコジラミを「確実に駆除したい」ならば、やっぱりプロに任せるのが成功への近道です。
無料で相談もできますので、自分でチャレンジする前にまずは、プロの業者に電話してみるのがおすすめです。