トコジラミ駆除にスチームクリーナーは有効？メリット・デメリットを解説| トコジラミ駆除ならトータルクリーン

トコジラミはベッドマットレスの隙間や壁紙の裏などに潜む害虫です。
体が小さいため熱に弱く、高温の蒸気を噴射するスチームクリーナーなどの機械で駆除が行われることがあります。

ただし、スチームクリーナーによる駆除にはメリット・デメリットの両方があるため、正しい理解が必要です。このページでは、トコジラミ駆除でスチーマーが使用されるケースについて解説します。

トコジラミ駆除にスチームクリーナーが有効な理由

スチームクリーナーでトコジラミ駆除
スチームクリーナーは、プロの駆除業者も利用する機材の1つです。
スチームクリーナーは床や壁などの洗浄に使われる機材で、高温に熱した水蒸気を噴射して掃除ができます。
トコジラミは熱に弱く、80度以上の温度になるように熱を加えれば殺虫が可能です。
トコジラミの体長は最大でも2～3ミリメートル程度のため、熱に耐えることができません。
また、殻に守られていて薬剤が効かないトコジラミの卵も、スチームクリーナーで高熱の蒸気を当てれば死滅させられます。
薬剤に耐性があって駆除が難しいスーパートコジラミも、熱による物理的な殺虫なら駆除が可能です。

トコジラミ駆除でスチームクリーナーを使用するメリット

トコジラミ駆除でスチームクリーナーを使用するメリットは、耐性などに関係なく殺虫できることに加えて、人間や動物への薬剤の影響が少ないことです。
スチームクリーナーで噴射する物質は高温の水蒸気のみで、薬剤などを使用せず水だけを噴射するため無害だといえるでしょう。
小さな赤ちゃんが居る場所や、ペットを飼っている場所でも薬剤について気にせずスチームクリーナーを使用できます。
また、薬剤に耐性のあるスーパートコジラミも、熱による物理的な殺虫なら駆除が可能な場合があります。

トコジラミ駆除でスチームクリーナーを使用するデメリット

トコジラミ駆除でスチームクリーナーを使用するデメリットは次の通りです。

水に濡れてはいけない場所は駆除できない

スチームクリーナーは水蒸気を噴射して熱を加える仕組みのため、水濡れ厳禁の場所では駆除作業ができません。
たとえば、トコジラミは電気機器の中に入り込んで隠れている場合があります。
このようなケースでは、スチームクリーナーを使った駆除は不可能です。
また、畳など吸湿性が高い場所でスチームクリーナーを使用すると、カビが発生するリスクがあります。
ベッドのマットレスなどもスチームクリーナーを当てた後に乾燥させる必要がある点がデメリットです。

駆除完了までに時間がかかる

スチームクリーナーによる駆除作業は、比較的長い時間がかかります。
スチームクリーナーのタンクに給水できる量には限度があるため、部屋全体の駆除作業を行うために何度かの給水が必要です。
タンクに給水した水を高温の水蒸気にまで熱する際に、待機時間が発生します。
そのため、広いスペースを駆除するには時間が必要なことが、スチームクリーナーのデメリットです。

さらに、トコジラミを駆除するには高温の水蒸気を一定時間当てる必要があります。
そのため、スチームクリーナーをゆっくりと動かしながら水蒸気を噴射することがポイントです。
スピーディーに動かすと十分に熱が加わらないため、作業時間が長くなります。

細い隙間には熱が届かない

スチームクリーナーの先端が届かないような細い隙間には、十分な熱を届けることができません。
トコジラミは平たい形状の害虫で、1mm程度の隙間があれば潜り込んで隠れてしまいます。
こうした狭い場所の駆除には向かないことが、スチームクリーナーのデメリットです。

トコジラミを殺虫前に吹き飛ばしてしまうリスクがある

トコジラミは非常に小さな虫のため、スチームクリーナーから噴射される蒸気で吹き飛んでしまう場合があります。トコジラミに十分な熱が加わる前に体ごと吹き飛ばしてしまうと、効果的に駆除することができません。

家庭用のスチーマーでは代用できない

トコジラミ駆除では80度以上の高温を一定時間噴射する機材が必要です。
そのため、トコジラミを確実に駆除するためには業務用レベルのスチームクリーナーが必要となります。
家庭用のスチーマーや、衣類のしわ取りなどに使用するレベルのスチーマーは、トコジラミ駆除に使用できません。
業務用のスチームクリーナーは一般的なご家庭にはないことが多いので、自力での駆除が難しいことがデメリットといえます。