トコジラミは寝室などに発生し、人や動物の血を吸って成長します。トコジラミに刺された箇所は強い痒みや痛みが生じるため、早めに駆除することが大切です。
トコジラミはかつて、国内では根絶され被害がおさまりました。しかし、国内外を行き来する人が増えたことで海外のトコジラミが持ち込まれ、最近では再び被害件数が増加傾向です。
このページでは、室内に発生したトコジラミを根絶し、再発させないための方法について解説します。
目次
トコジラミは根絶させることが難しい害虫
トコジラミは、室内に発生するほかの害虫と比較して、根絶させることが難しいです。トコジラミは人の生活空間で生き延びるために、次のような性質を持っています。
・発見されにくい見た目と行動パターン
トコジラミの体長は成虫でも数ミリメートル程度で、注意して見なければ肉眼で発見することが難しい大きさです。また、平たい形をしているため1ミリメートル程度の隙間さえあればどこでも侵入して隠れることができます。
しかも、外敵に見つからないようにするため、トコジラミは明るい時間帯は隠れている場所から動きません。夜間、人や動物が寝静まったタイミングで活動し、吸血するとまた隠れ場所に戻ってしまいます。
・エサが無くても長期間生き残る生命力
飢えに耐えられる生命力も、トコジラミの根絶が難しい理由の1つです。トコジラミは、エサとなる血を吸っていない状態でも数週間以上生きることができます。そのため、トコジラミが飢えるまで放置して駆除することは難しいといえます。
・長期間かけて複数の卵を産む繁殖力
トコジラミは幼虫や成虫の性質だけでなく、産卵のペースも特徴的です。トコジラミの雌は、数週間ほどの期間をかけて毎日数個ずつ産卵します。1匹のトコジラミが生涯に産む卵の数は300個以上ともいわれ、繁殖力が高いです。
トコジラミの卵は1週間ほどで孵化しますが、卵によって産卵されたタイミングが異なるため毎日少しずつ孵化します。卵は駆除剤が効かず、目視でも発見しづらいため、駆除作業をしても断続的にトコジラミが孵化してしまう傾向です。
トコジラミを根絶させるための3つの条件
トコジラミを根絶させるためには、駆除作業で次の3つの条件を満たす必要があります。
1. トコジラミの隠れている場所すべてで駆除作業を行う
トコジラミは室内の様々な場所に隠れているため、すべての隠れ場所を見つけ出して駆除することが大切です。駆除しきれていないトコジラミが室内に残っていた場合、再び数が増えて被害が起きてしまうリスクがあります。
2. 衣類やシーツに付着したトコジラミや卵も駆除する
室内でトコジラミの駆除作業を行うと同時に、衣類やシーツなどトコジラミが潜んでいる可能性がある物品もすべてチェックすることが、トコジラミを根絶させるポイントです。
3. 卵から孵化したトコジラミも逃さず駆除する
トコジラミの駆除作業を行ったあとも、駆除しきれていなかった卵が孵化して幼虫が出現する場合があります。そのため、卵から孵化したタイミングを狙って、幼虫も逃さず駆除することが重要です。
トコジラミを効果的に根絶するための駆除方法
トコジラミを根絶する方法として、薬剤や熱による駆除があります。トコジラミは専用の駆除剤を散布したり、高熱を与えたりすることで死滅させることが可能です。
薬剤を使用する場合は、室内でトコジラミが隠れていそうな場所にスプレーなどで散布します。目につきやすい床やカーペットだけでなく、ベッドの下や棚などの隙間、畳や壁紙の裏なども駆除作業の対象です。
また、1度駆除作業を行うだけでなく、その後再発を防ぐための点検や、必要に応じた2度目以降の駆除作業も重要となります。もしベッドのマットレスや畳の内部にトコジラミが侵入してしまっている場合は、薬剤や熱による根絶が難しいため買い替えが必要です。
トコジラミを根絶させるなら駆除業者への依頼がおすすめ
トコジラミの隠れていそうな場所を特定し、適切に駆除作業を行うことは簡単ではありません。そのため、トコジラミを速やかに根絶させたい場合はプロの駆除業者への依頼がおすすめです。
トコジラミ駆除経験と実績が豊富な駆除業者なら、室内のトコジラミを根絶し、再発を防ぐことができます。自力での駆除作業に失敗してしまうとトコジラミの被害範囲が広がってしまうため、できるだけ早く駆除業者に依頼し、駆除作業を行ってください。
まとめ トコジラミは正しい駆除方法で根絶させましょう
健康被害をもたらす害虫のトコジラミはかつて国内で根絶されましたが、海外から入ってきたトコジラミが再び蔓延し始めています。もし、トコジラミが室内に現れた場合は、被害が広がる前に駆除することが大切です。
30年以上の害虫駆除実績がある弊社では、トコジラミの駆除も承っています。トコジラミを根絶させて安心できる環境を取り戻したい方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。