宿泊施設を運営する方にとって、害虫は悩みの種の一つです。
もし、自分の運営する宿泊施設にトコジラミが湧いた場合、お客様には健康被害を与える可能性もあります。
「もしトコジラミが湧いたら、どんな賠償をしなければいけないの?」と不安な方もいると思います。
トコジラミが湧いた場合の対応について、ご説明します。
目次
トコジラミは宿泊先から持ち帰る
トコジラミはシラミという名前ですがカメムシの仲間で、人間の血を吸う害虫です。
繁殖力が強く、一旦発生すると施設中に生息する可能性があります。
そのため駆除が難しく、完全な駆除には専門業者に依頼することが必要です。
戦後ぐらいまでは一般的な害虫でしたが、1970年以降の日本ではほとんど見かける事がありませんでした。
しかし、近年になり海外への旅行者も増え、海外からの旅行客の増加も含め、日本での被害が報告されています。
旅行者の荷物に紛れ込んで国内に入ってくることが多かったのですが、最近は国内旅行でも旅行者の持ち物から自宅へ持ち帰るケースが増えています。
トコジラミの被害とは?
トコジラミによる被害は健康面だけでなく精神面、経済面にも影響を及ぼします。
トコジラミによる健康被害
トコジラミは吸血する昆虫です。
人が寝ているときに手足や首など、肌が露出している箇所を狙って血を吸います。
もし血を吸われた場合、激しい痒みやときにはアレルギーや発熱の症状が現れることもあります。
以前刺された経験がある人は、すぐに症状がでるのも特徴の一つです。
トコジラミによる精神的被害
トコジラミに刺されると酷いかゆみに襲われます。
トコジラミに吸血されたときのかゆみは非常に激しく、1~2週間程度続くことが多いです。
かゆみが長期間続くと、うつ病や不安障害などの心理的な健康問題が発生する原因になります。
また、かゆみによって睡眠障害が生じると精神的な不調を引き起こす可能性もあるので、そうなると深刻です。
トコジラミによる経済的被害
トコジラミは繁殖力が強く、暗く狭いところを好むため、自力で駆除するには大変な労力が必要です。
確実に駆除するには専門業者に依頼する必要があり、金銭的・時間的に大きな負担がかかります。
建物全体に生息している場合は、完全な駆除のためには、一旦施設を閉鎖することも考えなければいけません。
また、お客様や従業員が家に持ち帰ることで、二次的な被害を生むこともあります。
トコジラミ駆除を実施されたお客様の声
- 場所
- 堺市南区・宿泊施設
- 種類
- トコジラミ
この度はありがとうございます。日頃から清掃のタイミングにトコジラミの点検もしていて早期発見を心がけているのですが、何匹か居たというので驚きました。トータルクリーンさんには何度かお世話になっているので信頼してお任せしています。2回目の作業もよろしくお願いいたします。…もっと読む
- 場所
- 和歌山県・宿泊施設
- 種類
- トコジラミ
宿泊施設ですので、お客様に被害があることが何よりもの問題です。逆にお客様に南京虫を持ち込まれることも多く、営業していく上での不可避な問題となっています。これまで何度か客室に南京虫が発生し、別の業者さんに駆除をお願いしていましたが、完全駆除に長い期間を要しました。…もっと読む
- 場所
- 京都府綾部市・民宿
- 種類
- トコジラミ
南京虫に咬まれたと宿泊客様から聞いてから、お部屋をしばらく使用停止にして市販のグッズで駆除しましたが完全に収まらず、宿もこれから繁忙期を迎えますので部屋を閉鎖する訳にもいかず、トータルクリーンさんにお願いしました。遠方にも関わらずお越し頂きありがとうございました!…もっと読む
- 場所
- 奈良市・ゲストハウス
- 種類
- トコジラミ
私はコンセントプレートを外してまで見ていなかったので、作業を甘く見ていたと思います。これだけの作業となると、お値段にも納得です。とても自分では出来ない作業です。…もっと読む
トコジラミによる宿泊施設の賠償は?
運営する宿泊施設でトコジラミが発生し、お客様に被害を与えた場合、賠償しなくてはなりません。
賠償の具体的な金額や条件は、状況により異なりますが、過去の事例を挙げると以下の通りです。
- 宿泊費の全額返金
- 代わりの宿泊施設の手配
- 病院の通院費
法的処置に至らなくても、施設側は大きな損害を被ることになるでしょう。
また、その被害が口コミで広まれば、施設の信用を失うことにも繋がります。
実際に、SNSでトコジラミ被害を書き込んだ宿泊客によって、予約のキャンセルが相次いだ事例もあります。
世界のトコジラミ対応
最近の報道からもわかるように、フランスでは「トコジラミパニック」、韓国語では「ビンデ(トコジラミ)」と「パンデミック」を組み合わせた「ビンデミック」という新造語が現れるほど、トコジラミ被害が拡大しています。
国や地域によっては、法律や規制が異なるので使用する薬剤や対策が違います。
また、気候も含め文化的な差異や住環境の違いが、害虫駆除にも影響を与えるといえるでしょう。
世界がグローバル化になり人々が各国を行き来する時代に、害虫問題やパンデミックは避けては通れない問題の1つかもしれません。
まとめ
国内でも被害が拡大するのは時間の問題だと言われています。
とくに宿泊施設はトコジラミの被害に遭う可能性が高く、トコジラミが発生することは極めて大きな損害に繋がります。
過去の事例を見ても、金銭的、信用度的に被害を受けた施設がいくつかあります。
しかし、事前にトコジラミの特徴や被害を知っておくことで、対応をスムーズに進めることができます。
万が一、トコジラミが発生した場合は迷わずプロにご相談ください。