南京虫(トコジラミ)は日本において防除が進み、1970年代にはほとんど見られなくなりました。しかし、2000年代以降、日本においても南京虫(トコジラミ)の被害が再発し、駆除事例も増加傾向にあります。 なぜ一度は収まった南京虫(トコジラミ)の被害が再発したのでしょうか? また、我々の敷地内に南京虫(トコジラミ)が侵入するのを防ぐ、カンタンな対策方法はあるのでしょうか?
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最近の南京虫(トコジラミ)は海外から入ってきた
日本においては1964年の東京オリンピックを契機に殺虫剤が普及し、それに伴い家庭内の南京虫(トコジラミ)の数も減少したと考えられています。 それ以降においては南京虫(トコジラミ)の被害は影を潜めますが、2000年に入り状況は一変します。海外からの観光客や旅行者が増えたことに伴い、 南京虫(トコジラミ)の被害も再度増加しているのです。 国立感染症研究所昆虫医科学部の渡辺護氏は、このように解説しています。
2000年代に入ると、各地のホテル・旅館などの宿泊施設で、トコジラミによる吸血被害が散見されるようになり、ここ2, 3年は一般家庭・家屋でも吸血被害が聞かれるようになった。宿泊施設での被害が先行していることが疑われる状況から、海外からの旅行者がいわゆる‘旅行カバン伝播’を行ったことが強く示唆され、中部山岳国立公園の近代的な山小屋での被害事例はそれを裏付けていると思われる。
【出典】トコジラミの復活、駆除は難しい!!l – J-Stage
このように、最近の南京虫(トコジラミ)は、旅行客に付着する、旅行客の所有物に卵を産み付けるなどの方法で、海外から移動してきたと考えられます。
南京虫(トコジラミ)は家への侵入に気づきづらい
南京虫(トコジラミ)の大きな特徴として、「はじめて刺された時には痒くならない」という点があります。つまり、不特定多数の人が出入りする場所でトコジラミに接触しても、気づかないまま家や他の施設に持ち運んでしまうことがあるのです。
南京虫(トコジラミ)は殺虫剤にも強い
かつて日本に存在した南京虫(トコジラミ)と比べ、現在の南京虫(トコジラミ)は殺虫成分への耐性も強いと考えられています。そのため、部屋に漫然と殺虫剤を振りまいただけでは駆除できません。また、畳の間などのスキマに奥深く潜り込み、殺虫剤を回避する習性も確認されています。
南京虫(トコジラミ)対策にお手軽な方法はない
残念ながら、誰しもがカンタンにできる南京虫(トコジラミ)対策に、お手軽な方法はなさそうです。ふんなどの南京虫(トコジラミ)の痕跡を早めに見つけ、家中の潜んでいそうな場所を徹底的に駆除する、という地道な方法が一番と考えられています。 ご自身での対策だけでお手上げという状態になりましたら、弊社トータルクリーンのような害虫駆除の専門業者の利用もご検討ください。プロの技術と経験で、しっかりとした駆除を行えますよ。
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