- 宿泊先でのトコジラミチェックポイント
- トコジラミを家に持ち帰らないために、滞在中に本当にやるべきこと
- トコジラミ被害を防ぐための、旅行先から帰宅後のチェックポイント
- 知っておくだけで安心できる、トコジラミの基本的な知識
「これから楽しい旅行なのに、ホテルのトコジラミが心配…」
「テレビのニュースで見てから、自分のスーツケースは大丈夫か不安で仕方ない…」
「もしトコジラミを家に持ち帰ってしまったら…と考えると、夜も眠れない…」
私たち株式会社トータルクリーンは、テレビやラジオにも出演経験のある害虫駆除の専門業者です。この記事では、業歴50年以上を有するトータルクリーンにてトコジラミ駆除の責任者をしている角野が解説していきます。
この記事を最後までお読みいただければ、旅行先でトコジラミ被害にあわないための対策がすべてわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
当社のYouTubeチャンネルでも本記事の内容を解説していますので、合わせて参考にしてください。
Table of Contents
ホテルでのトコジラミ被害が増加中
楽しいはずの旅行や出張。
しかし、近年ニュースやSNSで「トコジラミ」の被害報告が急増しており、「泊まるホテルは大丈夫だろうか?」と一抹の不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。その不安、決して他人事ではありません。
実際に、当社にも「朝起きたら腕や足に無数の虫刺されの跡が…」「痒みがひどくて病院に行ったらトコジラミと診断された」といったご相談が寄せられています。
この記事では、トコジラミ駆除の専門家である私たちが、ホテルで被害に遭わないため、そして最も重要な「家にトコジラミを持ち帰らない」ための具体的な方法を、誰にでも実践できるチェックリスト形式で徹底解説します。
これから、この3つのポイントを深掘りしていきます。
そもそも、なぜ今ホテルのトコジラミ対策が重要なのか?
「トコジラミって珍しい虫でしょう?」と思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
近年、トコジラミの被害は深刻なレベルで再燃しています。具体的なチェック方法を知る前に、まずは「なぜ対策が必要なのか」という現状を正しく理解しておきましょう。
私たちの経験上、近年の外国人観光客の増加などの影響もあり、ホテルや旅館でのトコジラミ被害は全国的に急増しているのが現実です。
トコジラミは非常に厄介で、夜行性のためベッドの隙間やカーテンの裏など、目に見えないところに巧みに潜んでいます。
そして、最も恐ろしいのが、旅行者の荷物や衣類に潜り込み、自宅までついてきてしまう「持ち帰り被害」です。私たちが受ける相談の中でも、「楽しい旅行だったのに、まさか家の被害に繋がるとは思わなかった」というケースが後を絶ちません。
一度持ち帰るとどうなる?専門家が語る最悪のシナリオ
なぜ、私たちのような駆除会社がこれほど「持ち帰り」を警告するのか。それは、一度家にトコジラミが侵入し、繁殖してしまった場合の末路を知っているからです。
具体的には、以下のような最悪のシナリオに陥る可能性があります。
- あらゆる家具の隙間に潜伏し、見つけることすら困難になる
- 夜中に何度も吸血され、激しい痒みで眠れない日々が続く
- 繁殖力が高く、あっという間に家族全員に被害が広がる
- 駆除が非常に難しく、専門業者に依頼すると数十万円の高額な費用がかかる
このような事態を避けるためにも、ホテルでの「たった数分のチェック」と「ちょっとした習慣」が、後々の被害を防ぐ重要な鍵となるのです。
次のセクションでは、いよいよプロが実践する具体的なチェック方法を、分かりやすく解説します。
【プロが実践】トコジラミ被害を防ぐための完璧3ステップ行動計画
ここからは、トコジラミ被害を防ぐための具体的なアクションプランを、「ホテル到着時」「滞在中」「帰宅後」の3つのステップに分けて解説します。この通りに実践すれば、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。
STEP1:ホテル到着後「5分でできる」部屋の安全チェックリスト
ホテルに着いて一息つきたい気持ちは分かりますが、荷物を広げる前に、まず部屋にトコジラミの痕跡がないかを目視でチェックしましょう。これは、私たちが現場で駆除を行う際に必ず確認するプロのルーティンです。
最重要ポイント:ベッド周りの徹底チェック
トコジラミが最も潜みやすいのは、言うまでもなくベッド周りです。以下の手順で確認してください。
- シーツをめくる:まず、ベッドのシーツを四隅からゆっくりとめくります。
- マットレスの縫い目を確認:トコジラミは縫い目やタグの裏など、狭くて暗い場所に潜む習性があります。特に、人の頭がくる枕元側は、血を吸いやすい場所として集中して隠れていることが多いため、念入りにチェックしてください。スマホのライトを使うと見やすいでしょう。
見落とし厳禁!ベッド以外の潜伏場所
ベッド以外にも、トコジラミが好みやすい場所がいくつかあります。以下のポイントも併せて確認しましょう。
- 壁紙の隙間、コンセント周辺:壁とベッドが接している部分やコンセント周りは、熱と人の気配があるためトコジラミが好んで隠れる場所です。剥がれかけた壁紙があれば、その裏も確認してください。
- ベッド下のフレーム:ベッドのフレーム裏やベッド下は、清掃で見落とされがちな要注意ポイントです。
- カーテンの裏側や絨毯の隅、ソファー:トコジラミは布素材が大好きです。カーテンをめくった裏側や、絨毯の隅、布製のソファーの隙間なども潜伏エリアになりやすいので注意が必要です。
これが見えたら危険信号!トコジラミの痕跡とは?
チェックの際に探すべき「痕跡」は、主に以下の3つです。これらのサインを見つけたら、その部屋にはトコジラミがいる可能性が非常に高いと言えます。
- 黒い点状のシミ(血糞):インクのシミのような1mm程度の黒い点が、マットレスの縫い目や壁などに付着しています。これがトコジラミの糞(血糞)です。
- 赤黒い虫の死骸や抜け殻:トコジラミの死骸や、成長過程で脱皮した抜け殻が落ちていることがあります。
- 生きている成虫:5mm~8mm程度の茶色く平たい虫が動いていれば、それは成虫です。
もし痕跡を見つけたら?取るべき正しい行動
万が一、これらの痕跡を見つけてしまった場合、絶対にその部屋に宿泊してはいけません。「面倒だし…」と思ってそのまま泊まってしまうと、ほぼ確実に被害に遭い、自宅に持ち帰ってしまうリスクに繋がります。
その場で荷物をまとめ、すぐにフロントに連絡して事情を説明し、部屋を変えてもらいましょう。これは宿泊客の正当な権利です。
STEP2:滞在中に徹底したい「持ち帰らない」ための2つの習慣
部屋のチェックで問題がなくても、油断は禁物です。同じホテル内の他の部屋にトコジラミが発生している可能性もゼロではありません。滞在中のちょっとした行動が、持ち帰りリスクを大きく左右します。
習慣1:スーツケースや荷物は絶対に「床に直置きしない」
これは私たちが最も強調したいポイントです。スーツケースやバッグは、絶対に床、特にベッドの近くに直接置かないでください。
なぜなら、トコジラミは夜行性で暗く狭い場所を好み、人が寝静まった夜間に移動してスーツケースの隙間やキャスター部分に入り込む可能性があるからです。荷物の中に侵入し、そのまま一緒に家へ…というケースは本当によくあります。
部屋にバゲージラック(スーツケーススタンド)があれば必ず利用しましょう。なければ、椅子のうえや机の上など、床から少し離れた安定した場所に置くのが望ましいです。特に、壁から離して置くとより安全です。
習慣2:脱いだ衣類は「密閉して隔離する」
トコジラミは布製品に付着しやすい性質があります。そのため、一度着用した衣類、特にパジャマや寝間着などを、そのままスーツケースに戻すのは非常に危険な行為です。
使い終わった衣類は、大きめのジップ付き密閉袋やビニール袋に入れて口を固く縛り、きれいな衣類と分けて管理しましょう。この2点を守るだけでも、持ち帰りのリスクを大幅に減らすことができます。
さて、ホテルでの対策は万全になりました。しかし、本当の戦いは家に帰ってからです。次のセクションでは、万が一、見えない敵が荷物に紛れていた場合に備え、自宅をトコジラミから守るための最終防衛ラインについて解説します。
STEP3:自宅に到着後「家に入れない」ための対応策
旅行から帰り、荷解きをする瞬間。実はここに、トコジラミの侵入を許すかどうかの最後の分かれ道があります。たとえ旅行中に被害を感じなくても、念には念を入れて以下の初期対応を行うことを強く推奨します。
荷物を開けるのは玄関かベランダで
旅の疲れから、スーツケースをいきなり寝室やリビングに持ち込んで開けていませんか?それは最も危険な行為です。もし虫が潜んでいた場合、一気に家中に拡散してしまう可能性があります。
スーツケースは家の奥に持ち込まず、可能であれば玄関先やベランダ、お風呂場などで開けるようにしましょう。
衣類はすぐに洗濯機へ!「60℃以上の熱」が効果的
持ち帰った衣類は、放置せずにその日のうちに洗濯するのがベストです。ここで重要なのが「熱」です。
トコジラミは高温に弱く、60℃の熱に10分以上さらされると、死滅すると言われています。洗濯表示を確認の上、可能な限り高温のお湯で洗濯し、乾燥機がある場合は高温モードでしっかりと乾かしましょう。ただし、高温で洗濯すれば絶対に大丈夫というわけではありませんのでその点には注意してください。
スーツケース自体はどうする?
衣類を全て取り出したら、スーツケース本体のケアも忘れずに行いましょう。熱処理が難しいスーツケースは、内部を掃除機で念入りに吸引し、ゴミはすぐにビニール袋に入れて密封して捨ててください。
その後、風通しの良い場所で1~2日間、スーツケースを開いたまま放置するのも効果的です。トコジラミは閉所や暗所を好むため、光と風を当てるだけでも活動を抑える効果が期待できます。
【専門家が回答】ホテルのトコジラミに関するQ&A
ここでは、お客様からよく寄せられる質問について、Q&A形式でお答えします。
Q1. トコジラミは肉眼で見えますか?大きさや色は?
はい、成虫であれば肉眼で十分確認できます。
成虫の大きさは約5mm~8mmで、色は茶褐色、形は平べったい楕円形でリンゴの種によく似ています。血を吸うとお腹が膨らみ、少し細長くなります。幼虫はもっと小さく、半透明なため見つけにくい場合があります。
Q2. トコジラミに刺されるとどうなりますか?かゆみや症状は?
個人差はありますが、多くの場合、刺された1~2日後にアレルギー反応による強いかゆみや赤い発疹が現れます。
トコジラミは寝ている間に肌が露出している腕、足、首、顔などを刺すことが多いのが特徴です。複数の箇所を刺されることが多く、発疹が線状に並ぶこともあります。かゆみが非常に強く、完治まで1週間以上かかることも珍しくありません。
Q3. 日本のホテルなら安全ですか?
いいえ、残念ながら「日本のホテルだから安全」とは言い切れません。
先述の通り、外国人観光客の増加や物流のグローバル化に伴い、日本の主要都市や観光地を中心に、高級ホテルからビジネスホテル、旅館まで、あらゆる宿泊施設で被害が報告されています。海外旅行だけでなく、国内旅行の際にも、今回ご紹介した対策を実践することが重要です。
まとめ:正しい知識で万全の対策を!安心して旅行を楽しもう
今回は、ホテルのトコジラミ対策について、プロの視点から具体的なチェック方法と持ち帰り防止策を解説しました。
少しの手間を惜しまずに正しい知識で対策することで、トコジラミの被害はかなりの確率で防ぐことができます。ぜひ、次の旅行からこの「完璧3ステップ行動計画」を実践して、安心して旅を楽しんでください。
万が一自宅でトコジラミの被害が疑われる状況になってしまった場合は、被害が拡大する前に、できるだけ早く私たちのような専門業者へご相談ください。早期の対応が、被害と費用を最小限に抑える何よりの鍵となります。

- 場所
- 京都市上京区
- 駆除場所
- 宿泊施設のトコジラミ
宿泊された方から、何かに刺されて尋常ではないかゆみがある、という連絡がありました。ダニか何かと思い、布団をチェックしていると、茶色の小さな虫を発見しました。検索すると南京虫という初めて見る虫でしたが、専門業者に頼まないと駆除が難しいと載っていました。専門業者でも、しっかりしたところに頼みたいと思い、色々探して行きついたのがトータルクリーンさんです。今は安心安全にお部屋を提供出来ているので、有難うございました!…もっと読む

- 場所
- 大阪市北区
- 駆除場所
- 宿泊施設のトコジラミ
お世話になり有難うございました。色んな国籍の方々が宿泊される為、南京虫の侵入はつきものです。今回も持ち込まれたようで、清掃員さんが発見してくれて良かったです。今の所、お客様からクレームもないですが、今後いつまた南京虫が持ち込まれるかわかりません。専門業者さんでも南京虫は駆除が難しいにも関わらず、2回の作業で完全に駆除していただいたと感じています。信頼できる業者さんです。南京虫以外でも、ゴキブリやアリなど…何かあれば宜しくお願いします。…もっと読む