- 本当にトコジラミに刺されたのかがわかる
- トコジラミに刺されたときに効く塗り薬
- トコジラミに刺されたら医者に行くべきかを判断できる
朝起きたら「腕や足がかゆい!」見ると肌に赤い斑点が無数にできている。
もしかしたらトコジラミの仕業かもしれません。
本記事では、トコジラミに刺されたときに効く薬を紹介します。
また、そのかゆみが本当にトコジラミによるものなのか、そしてお医者さんに行くべきかについても解説します。
昨今、トコジラミによる被害が増えているという統計データも出ています。
「いつもの蚊によるかゆみと症状がちょっと違う気がする」という方は、ぜひ読んでみてください。
記事内には「刺された箇所でわかる家の中の害虫チェックシート」が無料でダウンロードできるPDFファイルも添付していますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
目次
そのかゆみ、本当にトコジラミによるものですか?
朝起きたら、「腕や足がかゆい!」と思ったときに最初に疑うのは蚊ではないでしょうか?
蚊であれば目視できるし、耳元を飛ぶあの不快な音でわかるでしょう。
蚊がいないとなったら、ダニを疑う人もいるかもしれません。
トコジラミをいきなり疑う人は、よっぽど詳しい方か、かなりのレアケースでしょう。
ただ、最近はトコジラミによる被害が増加傾向にあるため、蚊やダニだけでなく、トコジラミも疑った方がよいかもしれません。
しかし、トコジラミとその他の虫刺されを区別するのは、なかなか難しいです。
そこで、そのかゆみがトコジラミによるものなのか、他の虫によるものなのかを見分ける3つのポイントを解説します。
肌の露出部分を刺される
トコジラミは光を嫌う「負の走光性」の害虫です。英語ではbed bug(ベッドバグ)と呼ばれるように夜、寝ているときに人が吐き出す二酸化炭素や体温を感知して近寄ってきます。
昼間はほとんど活動せず、ベッドや家具の隙間、カーテンやカーペットの裏などに潜んでいます。
このことから、日中に発疹が出た場合はトコジラミではない可能性が高いです。
気づいたときには赤い発疹とかゆみがあるため、多くの人はダニを疑いますが、昨今はトコジラミの被害も増えていますので、「いつ吸血されたのか?」を意識すると犯人を特定する手掛かりになるかもしれません。
複数箇所に連続しての赤い発疹
トコジラミは夜に人の肌の上を移動しながら吸血します。
そのため、肌に複数の赤い発疹が連続して現れます。ダニとの違いを発疹や症状だけで見分けることは難しいですが、蚊によるかゆみや発疹とは明らかに違いますので、1つの手掛かりになるでしょう。
「刺された箇所でわかる家の中の害虫チェックシート」で害虫が特定できますので、ぜひご活用ください。
【刺された箇所でわかる家の中の害虫チェックシート】PDFをダウンロード(192KB)
トコジラミに吸血されたときの症状
トコジラミに吸血された時の症状は赤い発疹と激しいかゆみが特徴です。
以下に実際に起こる症状についてもう少し詳しく解説します。
ぜひ参考にしてください。
トコジラミに吸血されたときの症状①激しいかゆみ
トコジラミに吸血されて起こるかゆみは、トコジラミが注入する唾液によるアレルギー症状によるものです。
そのため、はじめてトコジラミの被害にあった人は症状がでないことが多いのですが、1回に吸血される箇所が多いと皮膚に残ったアレルゲンに抗体が反応して、はじめて被害に合った人でも症状が出ることがあります。
個人差はありますが、トコジラミに吸血されたときのかゆみは非常に激しく、また1~2週間程度続くことが多いです。
かゆみで眠れなくなる場合や、かきむしって跡にしたくない場合は早めに医療機関を受診することをオススメします。
トコジラミに吸血されたときの症状②赤い発疹
トコジラミに吸血された箇所には赤い発疹ができます。
また、上記でも既に解説したとおり、トコジラミは移動しながら吸血を繰り返すため、広範囲に渡って無数の赤い発疹ができることが多いです。
肌の露出部分を吸血するため、夏場などは湿疹部分が目立つので、気になる人も多いでしょう。
トコジラミに吸血されたときの症状➂発熱
人によっては、トコジラミの吸血により発熱をする場合があります。
発熱を伴う場合は、一般的にアレルギー症状が強く出ていることが考えられますので、早急に医療機関を受診するようにしてください。
トコジラミに吸血されたときに効く塗り薬
トコジラミに吸血されたときの薬は主に2種類あります。
1つは、抗ヒスタミンやステロイド剤配合の塗り薬。
2つめは、抗ヒスタミン薬の服用
以下に市販されている薬をいくつか紹介します。
※ステロイド配合の薬については、薬剤師
や医療機関にも相談の上、使用上の注意をよく読んでからお使いください。
- ムヒアルファEX
- ベトネベートN軟膏AS
- ラシュリアPEクリーム
これらの塗り薬でもかゆみが収まらない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
医療機関では、市販されていないステロイド成分の強いデルモベート軟膏などを診察の上、処方してくれます。
トコジラミに吸血されたら医者に行くべきか
トコジラミによる症状は上記で解説したとおり、赤い発疹、強いかゆみ、そして発熱です。
医療機関を受診したときの治療は、基本的に対処療法で、患部へのステロイド外用、かゆみが強い場合は抗アレルギー性内服薬の処方です。
医療機関で処方される薬の成分は一般的に市販の薬よりも強く、その効果が高いものが多いです。
「すばやく直したい」、「早くかゆみから開放されたい」という方や、また発熱の場合は、お医者さんに行くことを強くおすすめします。
一方、人によってはアレルギー症状が弱く、それほどかゆみがなく発疹も少ない
という場合もありますので、そんな時は市販の薬を使って様子を見るのもいいでしょう。
トコジラミに効く1番の特効薬は駆除
トコジラミの吸血による発疹やかゆみは、市販の塗り薬やお医者さんで処方される薬で治療することが
可能です。
しかし、家にトコジラミがいる限り、被害は治まりません。
また、このアレルギー性の反応は悪化していくのが一般的です。
そのため、薬はあくまで一時的な対処法に過ぎません。
治療と並行して、一刻も早くトコジラミを駆除することが根本的な解決策になります。
かゆみの原因がトコジラミだと分かったら、以下の記事も参考にしてみてください。