トコジラミ(南京虫)の被害に一番頭を悩まされているのは、ホテルや旅館で働く皆さんかもしれません。どんなに一所懸命にサービスを提供しても、お客様がトコジラミ(南京虫)の被害にあうようなことがあれば、お客様の印象は最悪。全ての努力が水の泡になってしまうからです。 この記事では、トコジラミ(南京虫)がホテルや旅館に与える被害と、有効な対策について解説します。
目次
トコジラミ(南京虫)がホテルや旅館の経営に与える重大な被害とは
まず、トコジラミ(南京虫)が宿泊業に与える悪影響について再確認しましょう。 お客様が宿泊中にトコジラミ(南京虫)に刺されると、その被害は宿泊施設側の責任となることが一般的です。それにともない、ホテルや旅館には次のような経営的被害が発生するリスクがあります。
- 宿泊費の全額返金
- 他の宿泊施設の手配にかかる費用負担
- 治療に必要な費用の負担
- リピート顧客の喪失
- 悪い口コミが広がることによる顧客の減少
たった一匹の小さなトコジラミ(南京虫)のせいで、甚大な損害を受けることもありうるのです。
オススメの対策は「ベッドメイキング時にふんを探す」
それではホテルや旅館は、トコジラミ(南京虫)についてどのような対策を講じればよいのでしょうか。 国立感染症研究所昆虫医科学部の渡辺護氏は、ベッドメイキング時にトコジラミ(南京虫)の痕跡をチェックすることを推奨しています。
トコジラミの駆除もしくは繁殖阻止の基本は、日常の 掃除や季節的な大掃除を行うことと思われる。とくに、 宿泊施設では客が帰った後の清掃とベッドメーキングが 重要になる。‘虫'の存在やシーツ、枕カバーに微小な汚点を見つけた場合の対応手順を決めておく必要がある
【出典】トコジラミの復活、駆除は難しい!!l – J-Stage
ここでいう「微小な汚点」とは、わかりやすくいえば「ふん」です。トコジラミのふんは赤黒い色をしていますので、赤黒いシミや粒のような汚れがシーツや枕カバーなどに付着していないか、スタッフ全員でチェックするようにしましょう。
痕跡があった部屋を隅々調べ、駆除する
トコジラミ(南京虫)の痕跡を見つけた際には、その部屋を隅々まで丁寧に調べることが重要です。大掛かりになりますが、ベッドや絨毯、家具なども移動させ、潜伏場所を探しましょう。 大変な作業ではありますが、お客様がトコジラミ(南京虫)の被害にあうことを考えれば、決して割にあわない作業ではありません。トコジラミ(南京虫)が潜伏していると思われる場所や、本体を見つけたら、掃除機で吸い取る、熱風や蒸気をかける、殺虫剤をたっぷりとかけ殺す、といった方法で駆除しましょう。
そして、ご自身でこれらの作業が難しければ、弊社トータルクリーンのような、害虫駆除の専門業者のご利用もご検討下さいね。
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