家のトラブルを解決するために専門の業者に依頼をしたのに、その業者とトラブルになる。そんなケースが後を絶ちません。
「トイレの詰まり、水漏れ、シロアリやハチ、ネズミなどの害虫害獣」、家で起きるトラブルは生活に直結するため緊急を要することが多く、そこに付け込む悪質な業者と依頼主との間で問題が発生します。
ハチ駆除でも高額請求やずさんな駆除など、詐欺被害が多く発生しています。
特にハチは放っておくと危険なので、一刻も早く駆除したい依頼主の心理を利用する詐欺業者が多いのです。
ハチの被害だけでも嫌なのに詐欺にまであったら、まさに「泣きっ面に蜂」ですよね。
本記事では、そんな悪質業者の手口を公開します。
詐欺被害にあわないために、まずはどんな手口でみんなが騙されているのか知っておきましょう。
騙されないためのポイントも解説します。
目次
【悪質業者あるある】ハチ駆除の詐欺手口を全公開!
まずは、ハチ駆除をうたった悪質な業者によって行われる詐欺の手口を見ていきましょう。
手口を知っておくだけでも、詐欺に引っかかる可能性が相当減るはずです。
以下のようなケースでは1歩立ち止まってください。
- 現場での強引な請求
- 必要ない作業費での費用追加
- ハチの巣の数を水増し
- ずさんなハチ駆除作業
現場での強引な請求
無料見積というのがそもそも嘘というケースがあります。
無料見積をうたって訪問して、現場で強引に作業を進めて請求をしてくる悪徳業者です。
過剰に危険性を煽ってきたり、作業内容が不明確など、いろいろ特徴がありますが、そもそも言っていることが違うのに、現場で断りづらい雰囲気を作って請求をしてくる詐欺の手口です。
中には2人で来てプレッシャーをかけてくる悪質な詐欺業者もいます。
必要ない作業費での費用追加
必要ない作業を追加で勝手に行い、それを「特殊作業」などと言って、追加の費用請求をしてくるケースも多くあります。
HPに記載のない、出張、殺虫剤、駐車場などの費用が上乗せされたら、このケースに当たるでしょう。
手の届く範囲のハチの巣でも「高所」として特殊作業費用を請求してくる悪質な詐欺業者も多いです。
ハチの巣の数を水増し
有りもしないハチの巣をでっち上げて追加費用を請求してくる詐欺業者もいます。普通に考えれば、ハチの巣が1個ではなく2個の場合は、先に依頼主に伝えるものですが、もちろん巣がないのに請求をしたいので事前確認はしてきません。
後で「ハチの巣は2つあったので駆除しておきました」としれっと追加で倍の費用を請求してきます。3個あったと言ってきて3倍の費用を要求してくるケースもあります。
ずさんなハチ駆除作業
ずさんなハチ駆除作業を行う業者もいます。このケースは詐欺とは言えないかもしれませんが、作業が適当なため再発の可能性があります。
例えば日中にハチの巣を駆除して、忌避用の殺虫剤も散布しない場合は、外に出ていたハチが戻ってきて1週間後には、また巣ができているなんてことも。
経験のない業者がハチの巣を駆除しようとして、ハチの反撃にあって焦って発煙筒を使った挙句、火事を起こしてしまった事件も発生しています。
上記のようなケースは詐欺というよりは、経験のない業者が無理をしてハチ駆除をしようとして起きた事例ですね。
ハチの駆除で詐欺被害に遭わないための注意点4つ
ここまでハチ駆除の業者の詐欺の手口を解説してきましたが、次に詐欺被害にあわないための注意点を4つ解説します。
- 相場を知る
- 面倒臭がらずに複数社に見積もりを依頼する
- 金額に納得がいかない場合は支払わない
- 困った時は相談する
実際に悪質業者に当たってしまった場合の対処や、悪質業者に当たらないための方法です。
記事を事前に読んでおくことで詐欺被害を避けられる確率が飛躍的に上がるはずです。
1. 相場を知る
ハチの巣を駆除する際に詐欺被害を避けるには、ハチの巣を駆除する相場を知ることです。
ハチの巣を駆除するための相場は「最低10,000円くらいから」と覚えておきましょう。
そこに以下のような要素で価格が上乗せされていくイメージです。
- スズメバチの巣である
- 処理に手間がかかるミツバチの巣である
- ハチの巣のサイズが大きい
- ハチの巣が高所や閉所にある
- ハチの巣が複数ある
上記をご覧いただければわかると思いますが、全て費用が上乗せされるのが納得のいくものになっているはずです。
この納得感を大事にしてください。
あまりにも「安さ」を売りにしている業者には気をつけてください。
安さには理由があります。
後で費用を追加でする前提で見た目の費用を安くしていたり、駆除がずさんだったりする業者の可能性があります。
ハチの巣の駆除料金について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考になるはずです。
2. 面倒臭がらずに複数社に見積もりを依頼する
ちょっと面倒ですが、複数社に見積もりを依頼するのも、詐欺を回避する有効な手段です。
3社程度とやり取りをすれば、悪質な業者を見分けられる可能性が高まります。
依頼した業者の中から適正な価格で、より良いサービスの業者を選びましょう。
また、複数の会社に依頼していることを伝えることで、悪質な詐欺業者に対して、こちらが相場をある程度知っていることをアピールできるので、そういった面でも効果があります。
3. 金額に納得がいかない場合は支払わない
本記事を読んでいただいている方は、もう大丈夫だと思いますが、もしハチの駆除費用に納得がいかない場合は、すぐに支払わないようにしてください。
相場を逸脱した高額な請求、作業内容が曖昧、または不明な場合でも、支払ってしまうと取り戻すのは至難の業です。
凄まれたりして怖い場合は、なんとかその場をやり過ごしてください。
その場で現金を請求されるケースは稀だと思いますが、そういった場合は警察に電話をしてでも支払いを拒否しましょう。
4. 困った時は相談する
最近は高齢者を狙った、強引で悪質な手口の業者もいます。
困ったときは人に相談しましょう。
消費者センターが設置している消費者ホットライン(電話番号:188)は、専門の相談員が常駐していて、トラブルの相談に乗ってくれるでしょう。
消費者ホットラインについて詳しくは、消費者庁のホームページに記載があります。
高齢の親などから相談があった場合は、業者が来るときに一緒に立ち会う、それが難しい場合は近所の人に協力してもらうなど、詐欺業者に付け込まれる隙を与えないようにしましょう。
数は少ないですが、手口があまりにも悪質な場合は、警察に連絡してください。
安すぎるハチ駆除業者には注意
ハチ駆除で詐欺被害に遭う方々の入り口として、駆除費用が「安いことを売り文句にしている業者」に依頼してしまうことが多く見受けられます。
ハチの駆除は、危険な作業を伴う上に、手間もかかるものです。
プロの業者に頼むと、それなりの費用がかかります。
「安い」には理由がありますので、安易に飛びつかないようにしましょう。
どうしても費用を抑えたい人は、業者への駆除費用ではなく、別の切り口で費用を抑えてみてください。
例えば、以下の3つの方法でハチの駆除にかかる費用を抑えることが可能です。
- 小さいハチの巣なら自分で駆除する
- 家の周りを定期的に点検する
- 自治体の補助金を使う
1. 小さいハチの巣なら自分で駆除する
ハチの巣が小さいうち(10センチ以下)で、スズメバチの巣でない場合は、自分で駆除することも比較的簡単にできます。
しっかりと装備を準備すれば安全にハチを駆除できます。
自分で駆除する方法について、詳しく知りたい方は以下の2記事を参考にしてみてください。
ハチの巣を自分で駆除することで、費用を抑えることが可能です。
なお、自分でハチの巣を駆除するときは、決して準備を怠らず、無理はしないでください。
迷ったらプロの業者に相談しましょう。
ENTP
2. 家の周りを定期的に点検する
ハチの巣を駆除する費用を抑えたければ、家の周りを定期的に点検しましょう。
ハチの巣が小さいうちなら、自分でも駆除できると解説しましたが、そのためには女王バチが巣を作り始めた早い段階で発見する必要があります。
業者に依頼する場合でもハチの巣が小さいうちなら費用は安くなります。
地域にもよりますが、5~8月にかけては家の周りをチェックする癖をつけましょう。
5分もかからずハチの被害を予防できますよ!
3. 自治体の補助金を使う
ハチの巣を発見したら、まずは自治体に相談をしてみてください。
住んでいる地域によっては、自治体がハチの巣を駆除するときの業者へ払う費用に対して、補助金を出してくれることがあります。
補助金が出ない自治体でも防護服を貸してくれたり、信頼できる業者を紹介してくれたりと、サポートしてくれる自治体も多いです。
せっかく税金を払っているので、こういう時にこそ積極的に活用しましょう。
ハチ駆除で詐欺被害に遭わないためには知っておくことが1番
残念ながらハチ駆除での詐欺被害は増えてきています。
特に高齢者世帯を狙った悪質な業者は後を絶ちません。
詐欺被害にあわないためには、悪質業者の手口を知っておくことが1番の予防法です。
「頼んだ業者がなんか怪しい」、「ちょっとしっくりこない」なんて時はぜひ本記事を思い出して見返してみてください。
本記事が、ハチ駆除における詐欺被害を減らす一助になれば幸いです。