静まり返った夜間に壁の中から「カサカサッ、ザザザッ」という物音がしたら、ネズミが侵入しているかもしれません。
ネズミが壁の中に棲みつくと、生活に様々な支障が出てきたり、最悪火災を起こしたりする場合もあります。
この記事では壁の中にネズミが巣を作る理由や、被害について詳しく解説しています。
さらに、ネズミ駆除の方法や業者に依頼する際のポイントと手順も紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってください。
目次
ネズミが壁の中に棲みつく3つの理由
ネズミを駆除する前に、壁の中に侵入してくる理由を知らなければ、予防も対策もできません。
ここではネズミの行動や生態と、巣を作る理由について解説していきます。
壁の中だけでなく屋根裏・天井にネズミが巣を作る理由は、主に以下3つです。
- 寒さをしのぐため
- 餌がある場所だから
- 侵入しやすく巣が作れるから
寒さをしのぐため
ネズミは寒さに弱い生き物で、基本的に気温が10度を下回ると行動できなくなります。
野外なら地中や木の穴に巣を作りますが、都市部のネズミは暖を求めて人家に入り込みます。
冬場において人間の住む家の壁の中や屋根裏・天井などは、ネズミにとって理想的な居場所なのです。
餌がある場所だから
ネズミは人間が食べるものは何でも食べますし、ペットフードや石鹸を食べたりもします。
なので食べ物が豊富にある飲食店や、食品関連の施設ではネズミの被害が発生しやすくなります。
ネズミを寄せ付けないためには、残飯・生ゴミなど餌となるものを放置しないことが重要です。
米や小麦粉・乾燥パスタや袋ラーメンなども包装を破って食べるので、戸棚や冷蔵庫で保管しましょう。
侵入しやすく巣が作れるから
ネズミはわずかな隙間でも侵入してきます。
子ネズミなら1.5cm 大人のネズミでも2.5cmの隙間があれば侵入可能です。
なので下記のような隙間から家屋に侵入してきます。
- 壁のひび割れ・サイディングの隙間
- 玄関・出入り口
- 床下の通気口
- 屋根や庇(ひさし)・出窓の隙間
- 雨戸・シャッターの隙間
- エアコンホースの導入部分
- ガス管・水道管の隙間
- 換気扇や通気口
- ブレーカーの隙間
上記以外にもさまざまな隙間を見つけて、ネズミは建物の内部に侵入してきます。
ネズミが巣を作るには、適切なスペースや材料が必要ですが、壁の中の断熱材や配管をうまく利用して巣を作るのです。
都市部に棲むネズミにとって人家は、餌の調達がしやすく外敵も少ないうえに温度も安定した快適な場所です。
なのでわずかな隙間からネズミは入り込み、巣を作って居座ってしまいます。
そして夜行性のネズミが、夜間に活動する音によってその存在を知ることになるのです。
次の章ではネズミによる被害について解説します。
ネズミが壁の中に巣を作るとどうなるの?
ネズミが家の中に巣を作ると、想像以上のトラブルに発展します。
ネズミは小さくてペットとしても飼われたりしますが、家に侵入するネズミはあなどれません。
ここでは、ネズミが壁の中に巣を作ることで起こる被害を3つ紹介します。
- 電気配線をかじられて漏電によって火災になる
- ダニ・ノミ・寄生虫などが繁殖する
- 夜行性なので騒音で睡眠の妨げになる
電気配線をかじられて漏電によって火災になる
壁の中にネズミが巣を作ると、電気配線をかじって漏電し、火災に発展する恐れがあります。
ネズミは伸びた歯を削るために物をかじる習性があり、電気の配線もその対象になります。
電気配線をかじられることで、ショートや漏電が発生し火災へと発展してしまうのです。
特に家の電気配線が複雑な場合や、空気が乾燥していたら要注意です。
最悪の状況を回避するためにも、ネズミが壁の中に居ると分かったら早急に駆除しましょう。
ダニ、ノミ、寄生虫などが繁殖する
ネズミの体や巣には、ダニやノミ・寄生虫などが付着していることが多いです。
ダニやノミは、人間だけでなくペットにも被害を与えます。
他にも病原菌であるサルモネラ菌や、E型肝炎を媒介することもあります。
特に、抵抗力の弱い幼児や高齢者のいる家では注意が必要です。
ネズミを駆除したら壁の中の巣であっても必ず消毒しないといけません。
「ネズミによって発症する病気【知っ得】」
夜行性なので騒音で睡眠の妨げになる
ネズミは夜行性のため、夜中に騒音を立てることがあります。
この騒音が睡眠の妨げになり、ストレスになります。
ネズミが壁の中に居ると分かったら、すぐに駆除をして快適な睡眠環境を整えましょう。
ネズミが壁の中にいると分かっても、駆除や対策をせず放置すると数はどんどん増えていきます。
そうなると悪臭を放ちはじめ、家屋も汚損されていきます。
被害が拡大する前に対策を講じて、快適で安全な住環境を取り戻しましょう。
次の章では、壁の中に棲むネズミの駆除や対策方法を解説していきます。
壁の中に棲みついたネズミの駆除はどうしたらいい?
ネズミが壁の中にいたら駆除すべきですが、先にその生き物がネズミかどうか確認する必要があります。
なぜなら、ネズミではなくイタチやコウモリだった場合、鳥獣保護法により許可なく駆除や殺処分できないからです。
野生のネズミは鳥獣保護法の対象になりますが、いわゆる家ネズミと呼ばれるドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミは駆除しても問題ありません。
しかしイタチだった場合、ネズミと生態が似ているので、先に見極めてから駆除や対策をしましょう。
「ネズミ? イタチ? 生態や痕跡のちがいを解説【知っ得】」
ここからは、ネズミが壁の中に棲みついている場合の駆除方法を3つ紹介します。
- 侵入経路を徹底して塞ぐ
- 忌避剤をまいて光や音も使って追い出す
- 捕獲器や粘着シートで捕獲してゴミで処理
侵入経路を徹底して塞ぐ
まず、壁の中からネズミの物音がしたら場所を特定して壁を叩くなどして追い出しましょう。
ネズミを確実に追い出したら、侵入経路をとことん塞ぎます。
小さな隙間や穴からネズミは侵入してくるので、外壁や床下・窓の周りなどを隅々まで調べましょう。
他にも、水道・ガス管やエアコン配管の隙間などはネズミの侵入経路となりやすいです。
侵入経路があったら、目の細かい金網やスチールウールなどを使用して穴や隙間を徹底的に塞いでください。
ネズミが噛み破る可能性があるので、金属製の材料をおすすめします。
忌避剤をまいて光や音も使って追い出す
侵入経路を塞いだら、ネズミの嫌う忌避剤を使って寄せ付けないようにしましょう。
ネズミが嫌いな臭いであるハッカ油・ワサビ・唐辛子のカプサイシンなどがドラッグストアやホームセンターなどで販売されています。
他にも光や超音波で撃退するアイテムもありますので、ネズミの侵入経路に設置しましょう。
燻煙剤を使用する場合には、取扱説明書や専門家のアドバイスに従い、安全かつ効果的に使用することが大切です。
捕獲器や粘着シートで捕獲してゴミで処理
ネズミを駆除するには捕獲器や粘着シートを使用する方法もあります。
捕獲器を使用する際は、自宅や近隣で飼っているペットが誤って捕獲されないよう注意が必要です。
粘着シート設置の際にも、人やペットが歩くような場所には張り紙で知らせるなどの配慮をしてください。
ネズミを捕獲したら溺死させて、ダニ・ノミ・寄生虫などの拡散をさせないよう袋で密封し、すみやかに可燃ゴミで出します。、
処分作業の際には手袋やマスクを着用し、ネズミによる感染症対策を万全にしましょう。
壁の中のネズミ駆除は簡単ではありませんが、これらの方法を組み合わせることで効果的に撃退できます。
それでもなかなかネズミを駆除できない時は、プロに依頼するしかありません。
次の章では、壁の中のネズミ駆除を業者に依頼する際のポイントを解説します。
ネズミ駆除を外注したいが壁の中でもやってくれるの?|失敗しないネズミ駆除の業者選びの方法
「ネズミが壁の中にいるのは分かっているが、なかなか駆除しきれない。」
「罠を仕掛けて捕獲しても、ネズミの殺処分は自分にはとてもできない・・・。」
このような場合は、プロの業者への依頼が望ましいです。
ここからは、失敗しないネズミ駆除業者の選び方について解説します。
ポイントとなるのは以下の3点です。
- 日本ペストコントロール加盟店かどうか
- 実績やレビューがあるか
- 相談無料・アフターサービスが充実しているか
ペストコントロール加盟店かどうか
ネズミに限らず、害獣駆除を依頼するなら日本ペストコントロール加盟店の中から選ぶと良いでしょう。
日本ペストコントロール協会に加盟している業者なら、ウイルスや菌の消毒、害虫害獣駆除などの必要なライセンスを持っており、安心してサービスを受けられます。
ネズミ駆除をどこに依頼していいか分からないのであれば、日本ペストコントロール加盟店から選ぶことをおすすめします。
実績やレビューをチェック
信頼できる業者を選ぶには、実績やレビューをチェックすることも重要です。
業者のホームページにある社歴やこれまでの実績を見れば、その業者の得意分野や特化した駆除方法などが分かります。
長年の実績と経験豊富な業者であれば、壁の中のネズミでも効果的な駆除をしてくれる可能性が高いです。
また、実際に駆除を依頼したお客様の評判やレビューも重要な選定要素ですので、しっかりチェックして参考にしましょう。
ネズミ駆除を実施されたお客様の声
- 場所
- 大阪府堺市北区個人宅
- 施工内容
- ネズミ侵入口封鎖
気付けば食べ物やふすまの端っこが何かに齧られていて、とうとうネズミが部屋の中を横切りだしました。なんとかしないと!と穴を探しましたが見つからなかったので、連絡しました。お越しいただいて、すぐにネズミの足跡があるところや隙間を見つけてもらったので、正直驚きました。出来るだけ早い対応をお願いすると、当日に金網をはってもらえたので助かりました。…もっと読む
- 場所
- 大阪市淀川区・個人宅
- 施工内容
- ネズミ侵入口封鎖
長押と壁の間に隙間があることを教えてもらいました。脚立に乗って上からのぞきこまないとわからない場所で、普通に見ていると隙間があるとは思いもしない場所なので、プロの力を見せつけられました。早速金網で塞いでもらい、それからピッタリとネズミは出て来なくなったので、大正解でした。…もっと読む
- 場所
- 兵庫県尼崎市・会社
- 施工内容
- クマネズミ駆除
商品を置いている倉庫内で、従業員からネズミを見かけたという話が数回ありました。中にはネズミが大の苦手で倉庫に入りたくないという者もおりましたし、これ以上ネズミを放置していると商品も齧られ問題になるということもあり、駆除をお願いしました。…もっと読む
相談無料・アフターサービスが充実しているか
ネズミ駆除を外注する際には、相談無料かどうか確認しましょう。
現地確認だけでも出張費を請求される場合もありますので、かかる費用に関しては事前にハッキリさせておくべきです。
また、ネズミは駆除しても戻って来る可能性があるので、保証やアフターサービスも交渉して再発時には迅速に対応してもらいましょう。
駆除の相談における態度が丁寧かつ親切で、対応のスピードが早い業者なら安心してネズミ駆除を依頼できますね。
費用を無駄にしないためにも、信頼のおける会社を選びましょう。
壁の中など見えないネズミの駆除はプロにおまかせ
ネズミが壁の中に棲みついたら、早めに駆除しないと暮らしや家屋に様々な被害をもたらします。
とはいえ、ネズミの巣が見えない壁の中なら駆除も難しいでしょう。
罠を仕掛けて捕獲できたとしても、ほとんどの人がネズミの殺処分や処理には困ると思います。
プロの業者にネズミ駆除を依頼すれば、専門知識や経験があるので効果的な駆除方法を提供してくれます。
業者を選ぶ際にもポイントさえ押さえれば、実績や信頼性も高く評判の良い業者を見つけられるはずです。
快適な生活を取り戻すためにも、被害の状況を整理して電話で相談してみましょう。