- イタチ駆除に使われる木酢液(もくさくえき)の特徴とメリットデメリット
- 木酢液でイタチを駆除する方法と効果的な組み合わせ
- 木酢液が使えずイタチ駆除を業者に依頼するときのポイント
「最近家の周辺で小動物がうろちょろしている?」
もしそれがイタチなら、被害が出る前に対処する必要があります。
イタチは小さくてすばしっこいので、どこか愛らしく感じたりするかも知れません。
しかし放置すると、さまざまな害をもたらすやっかいな動物です。
今回はイタチによる被害と、駆除に使われる木酢液の特徴やメリットデメリットなどを紹介します。
この記事を参考にして、イタチに悩まされる前に早めに対処してください。
目次
イタチの被害はこんなところにも⁉︎市街地で見られる事例
近年、市街地におけるイタチの被害や、駆除に関する相談が増え続けています。
もともと山間部に生息していたイタチが、市街地に移ってきたことで様々な被害をもたらすようになりました。
ここでは、よくあるイタチの被害を見ていきましょう。
活発なイタチによる騒音や悪臭
イタチはわずか3センチの隙間があれば、人家の屋根裏や床下に入り、巣を作ることが多いです。
夜行性なので昼間は巣に潜み、夜に活動を活発化させるため、夜間に屋根裏などで活動する騒音が安眠の妨げになります。
またイタチが巣を作ると獣臭や糞尿による悪臭が漂い、長く棲みつくと家屋を汚損する恐れもあります。
寄生虫やダニをイタチが連れてくる
イタチにはノミやダニが寄生していることが多く、家屋に侵入したイタチから人間やペットが害を被る危険性が出てきます。
ノミやダニが原因で喘息や皮膚炎などのアレルギー症状が出ることもあるので、特に乳幼児がいる場合は注意が必要です。
イタチが居なくなったとしても巣の周辺を掃除して、必ず消毒もしないといけません。
雑食で農作物や家庭ゴミなどを食い荒らす
イタチは畑を荒らしたり果物などの農作物を食べたりするので、農家さんにとっては死活問題です。
農作物以外にも住宅地においてゴミ箱などの残飯を荒らして食べることもあります。
ツバメなどの鳥の巣や、飼っているペットを襲うこともあるので油断できません。
イタチは見た目が可愛い小動物ですが、甚大な被害を及ぼす危険性を秘めているのです。
イタチの駆除に木酢液が使われる理由とメリットデメリット
人間に害を与えるイタチですが、実は鳥獣保護法で守られており、許可なく捕獲したり殺処分してはいけません。
「イタチは駆除しちゃだめ? イタチを保護する法律「鳥獣保護管理法」とは」
イタチの駆除に木酢液が使われる理由は、その臭いによりイタチに害を与えず追い払う効果があるためです。
ここからはイタチ駆除に使われる木酢液の特徴や、組み合わせて効果的なイタチの駆除方法を解説します。
イタチ駆除に使われる木酢液の特徴
木酢液(もくさくえき)は、木材を木炭にする際に発生する、煙を冷却して採取した液体から作られます。
イタチや害獣の駆除に効果的とされるその臭いは、燻製の煙のようないわゆる鼻につく臭いです。
他にも竹炭を作る時に採取した液体は竹酢液(ちくさくえき)、籾から作る籾作液(もみさくえき)などもあります。
木酢液の特徴を5つ挙げてみました。
- 天然成分で安心
- 防腐・消臭効果がある
- 害虫駆除や害獣の忌避剤として効果がある
- 土壌改良や消毒ができる
- 安価で購入しやすい
1.天然成分で安心
木酢液は木材を燃焼させることで得られる天然の成分から作られているので、環境への負荷が少ない。
お風呂のお湯に混ぜると、皮膚の炎症やかゆみなどを抑える効能がある。
2.防腐・消臭効果がある
木酢液には抗菌・防腐効果があり、木材の防腐処理にも利用される。
また生ゴミやペットの糞尿の臭いも中和して、悪臭を和らげる効果がある。
3.害虫駆除や害獣の忌避剤として効果がある
水で薄めてスプレーすれば虫除けになる。
イタチなどの害獣は、木酢液の匂いを嫌うので忌避剤として使用される。
4.土壌改良や消毒ができる
木酢液は酸性のため、アルカリ性の土を中和したり土壌の消毒や殺菌作用がある。
また植物の病害虫の予防もできるので、木酢液は農業や家庭菜園にも役立つ。
5.安価で購入しやすい
木酢液はホームセンターやドラッグストアなどで売られている。
価格も1Lあたり300円未満と廉価で、薄めて使うのでコスパが良い。
イタチ駆除をする際の木酢液の使い方と注意点
木酢液を使用する際に、気をつけるべき点は「原液のまま使用しない」ということです。
強い酸性である木酢液は、高濃度のまま植物にかかると枯れるので要注意です。
イタチ駆除の場合は、水1Lに対し木酢液200〜500mlをしっかり混ぜて使用してください。
希釈した木酢液を布などに染み込ませて容器に入れ、イタチの巣や通り道に置いたり、ぶら下げたりします。
これは家屋の屋根裏や、床下などの空気がこもりやすい場所では特に有効です。
木酢液以外にも、食用酢、漂白剤、クレゾール石鹸液も効果があるといわれています。
食用酢や漂白剤は普段から家で使うものなので、イタチ駆除に試してみても良いでしょう。
クレゾール石鹸を知らない方はこちらを参考にしてください。
イタチ駆除における木酢液使用はメリットもデメリットも強烈な臭い
木酢液には独特な匂いがあり、これをイタチなどの小動物が嫌うことで遠ざけます。
一方でこの臭いは人間にも嫌悪感を与えるため、使用時には近隣への配慮を十分に行う必要があります。
またイタチ駆除に木酢液の臭いは効果的ですが、雨が降ったり時間が経過すると効果が薄れていきます。
そのため繰り返し使用する必要がありますが、希釈濃度や使用頻度には注意しないといけません。
住宅が密集している地域でイタチが問題となっている場合、木酢液の使用が難しい場合があります。
次は木酢液と組み合わせた効果的なイタチ駆除の方法を解説します。
イタチの駆除に木酢液と組み合わせて使うと効果的な方法
イタチの駆除に木酢液の臭いは有効ですが、場所によっては使用を制限せざるをえません。
ここからは木酢液だけに頼らず、組み合わせて効果的なイタチ駆除方法を解説します。
イタチの弱点を知ることで駆除のヒントを得られるかもしれません。
イタチは明るい光や騒音にも敏感
イタチは夜行性のため、明るい光や突然の騒音にも敏感に反応します。
木酢液の臭いと光や騒音を組み合わせることで、駆除効果のアップが見込めるでしょう。
屋根裏など屋内であれば、木酢液と超音波の撃退グッズを使用して追い出しましょう。
他にもセンサーで感知して点灯するライトも合わせると効果的です。
こうしてイタチが家屋から出て行ったのを確認したら、侵入経路をふさぎます。
狭い隙間も見逃さず、しっかりふさがないと戻ってくる可能性があります。
換気口などは目の細かい金属ネットを張るなどして、侵入できないようにしましょう。
屋外ならイタチの天敵である猛禽類を使う
イタチの天敵は猛禽類であるタカやフクロウの他に、肉食であるキツネやヘビなども該当します。
特にフクロウはイタチと同じく夜行性で、優れた視覚聴覚を持っているので最大の敵です。
屋外でも希釈した木酢液をまいたり、染み込ませた布を置いておけば一定の効果は得られます。
それに加えてフクロウをデザインした凧を設置すれば、イタチを撃退できるでしょう。
イタチ駆除に適した木酢液と他の組み合わせを紹介しましたが、イタチは環境に柔軟に適応する動物です。
そのため一時的に追い払っても、また戻って来ることがよくあります。
近隣への配慮で木酢液が使えなかったり、駆除を試みたもののイタチの被害がまだ続くようであれば、業者に依頼するしかありません。
次の章ではイタチ駆除を外注する際のポイントを解説していきます。
イタチの駆除を頼みたいけど…。業者を選ぶときのチェックポイント
イタチの駆除をプロに依頼しても、効果がなければ費用が無駄になってしまいます。
ここからはイタチ駆除を業者に依頼する際のポイントを記載していきます。
会社によって特徴や得手不得手があるので、本当にイタチを駆除してくれるのか事前に見極めないといけません。
業者選定のポイントを3つ挙げていますので参考にしてください。
会社の社歴や業務内容が明記されているか
まずネットで駆除業者を検索し社歴や業務内容、金額の計算方法が明朗かどうか確認しましょう。
作業内容や計算方法が曖昧な業者は、実際に作業を始めてから色々と費用を上乗せしてくる可能性もあります。
急いでイタチを駆除して欲しいと思っても、安易に依頼しないよう落ち着いて業者の選定をすべきです。
日本ペストコントロールに加盟しているか
日本ペストコントロール協会という名称は、あまり聞きなじみが無いかもしれません。
国内における害虫・害獣の駆除や防止に関する業界団体として、1971年に設立されました。
日本ペストコントロール協会から優良事業所の認証を取得している業者であれば、確かな技術や実績を持ち合わせています。
安心してイタチの駆除を依頼したいなら、ペストコントロール協会に加盟しているか確認すべきです。
実績やレビューの数だけでなく内容も精査する
日本ペストコントロール協会に加盟している業者の中でも、イタチなどの害獣駆除が得意かどうか分かりません。
会社のホームページを見ながら駆除の実績もチェックして、依頼の判断材料にしましょう。
また、実際に駆除を依頼したお客様の声やレビューを見ることで、同じような被害にどう対処したかも分かります。
他にも対応が丁寧でアフターサポートが充実しているかも確認して、安心して依頼できる業者を選定しましょう。
イタチ駆除を実施されたお客様の声
- 場所
- 京都市南区・個人宅
- 種類
- イタチ
ここ1ヶ月くらいは毎日運動会のようでした。昼も夜もでしたので、ぐっすり眠れず、生活に支障をきたすといけないので、駆除をお願いしようと思いました。かといってどの業者さんにすれば良いか分からず、ネットの悪徳業者の話もテレビで見たりしていたので心配で、市役所に電話しました。そこでトータルクリーンさんの紹介があり、調べると、ペストコントロール協会に所属されているということで安心して頼めました。…もっと読む
- 場所
- 兵庫県川西市・個人宅
- 種類
- イタチ
今回このような、子供が生まれる事態になるとは思ってもみなかったので、早期に何か対策しておけば良かったと反省です。子供をどうやって取り出してもらうか疑問でしたが、上手に壁を開けて、きれいなカバーも取り付けてもらい想像以上でした。…もっと読む
- 場所
- 東大阪市・会社倉庫
- 種類
- イタチ
前々からイタチが倉庫内をチョロチョロ走りまわっており、いつかいなくなってくれるだろうと見守っていました。が、一向にいなくなってくれる気配がなく、商品の箱を糞尿で汚されたりして、遂に困った状況になりました。ネットで検索すると、怪しそうなサイトは避けると一番最初の企業に御社が出てきたので、お願いすることにしました。…もっと読む
イタチごっこを終わらせるには自力だけでは難しい
イタチは害獣害虫を食べる益獣という一面もあって、鳥獣保護法で保護されています。
なので深刻なイタチによる被害があっても追い払って近づけないようにするしかありません。
イタチ駆除に木酢液を使うのは有効な手段ですが、イタチの活動範囲や生息場所によって他の方法も複合すれば、効果がアップするでしょう。
しかしいくら駆除をしても、イタチはそのような環境にも柔軟に適応して人間社会に害をもたらし続けます。
まさにイタチごっこのような状況を終わらせるには、業者に依頼するのが近道と言えるでしょう。
今の状況や困りごとを相談すれば、駆除のアドバイスをもらえるかも知れません。
イタチの被害が拡大する前に、早めに電話で問い合わせてみましょう。